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2005/09/28(水)
オシロイバナ
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爪先立ち、目一杯伸ばした腕、空を弄る。 傷口を庇うように、言葉を選び過ぎて、狂った頭。 足元すら見落としがちな眼など、使い物にならないのに、 この眼は正しいと思い込んだ。
また出会ったね、いつかの雨。 今度はちゃんと向き合えるかな。 いつもなら、泣き喚いてた。 訳の解らない雨曝しに、ただただ溺れそうに太陽が沈むから。 我が儘に縺れ合う腕を、たくさん切り落としてきた。 あなたもそう、やっぱりあのコも同じ。 私にとっては、昔々のお話、の はずだったんだけど。
また出会ったね、今度は何を話そう。 今度はちゃんと、向き合えるかな。 いつかの雨、今でも私は凍える。 地面に足を着けて、少し俯いてみれば、 見つけたよ、足元に小さな命。 少しまともになれた気がした。
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