|
2005/12/06(火)
新型インフルエンザとタミフル
|
|
|
もしもいま新型インフルエンザが出れば、タミフルが足りなくなるのは目に見えている。 いまでさえタミフルは在庫もなく、インターネットなどでは何倍の価格で取引されてい る。薬であることに関わらず、なぜこのようにネットで取引されたり価格が勝手にあがっ てしまう事態が起こっているのか。大変疑問である。 中国ではタミフルの原料の一つである香辛料八角の価格が倍になっているらしい。中国の 人は八角はインフルエンザの予防にいいと信じているらしい。確かにタミフルに八角の成 分が入ってはいる。しかしそれは成分の中の一つであって八角を摂取するだけではなんの 効果も無い。その効果のないただの八角を信じる人は買い占めて予防と称して摂取しよう とする。するとタミフルを生産するために必要な分の八角が不足する事態に恐らくなるだ ろう。つまりタミフルの生産もできなくなる。 いまタミフルが足りない!と騒いでいるが、実はタミフル製造の薬品メーカーはいまタミ フルの出荷を見合わせている。つまりある所にはちゃんとあるのだ。なぜ出荷を見合わせ ているかというと、新型インフルエンザが発生した時のために供給のバランスを考えてい るのだ。
しかしアオイがこのニュースを見て思うのは、「人はなぜそこまでして生きようとするの か。」と思ってしまう。歪んだ考えかもしれないが、どうしてそこまでするのか分からな い。人は死ぬときには死ぬ。どうあがいてもダメな時はダメなのだ。 価格高騰を続けるタミフルを買えるような人だけが助かるというのも許せない。足りない ものを平等に…なんてできないこと。亡くなる人もいるだろう。それはどうやったら決ま るもの?手にする人間、手に出来ずに亡くなる人間。誰が決めるの?
もしも自分の家族が…と考えてもアオイは受け入れる。そんなアオイは冷たい人間なのか もしれない。
|
|
|