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2001/11/08(木)
鏡
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運転免許の教習所に通い始めると最初にロールシャッハテストをやるよね。
ロールシャッハさんが考えたテスト。
左右対称の意味ありげなインクの絵みたいなの「コレ、何に見える?」ってやつ。
前にも一度、触れた【投影】について。
世の中、鏡だらけだ。
だらけって言うか、もう自分以外のものは全部【鏡】だ。
これはフロイトさんが仕掛けた罠だ。
こんちきしょー! (解説:ものごとを主観でしか捉えられない自分。そのため【投影】によって全てのものに自分が映し出されてしまう。アマノジャク心がそれを覆そうとするも、ムキになればなるほど自我が強まって逆効果だという事実を認めざるを得ない無力感が悔しくて、【投影】という心理学的概念を定義したフロイトさんに対してお門違いな罵声を浴びせようとしたとき、「あ☆どうせならさりげなく12月の企画の宣伝しとこう!」と思い立って叫んだ言葉)
曖昧な人は曖昧な音のギターを弾き、ルーズな人はルーズなドラムを叩き、怠惰な人は怠惰なベースを弾く。
それは出力としての【鏡】。
珈琲を飲んで単純に「美味い」と思う人。同じ珈琲を飲んで「不味い」と思う人。「苦味の中のほのかな甘みは人生のそれに似てるな。」と思う人。それぞれだ。
そりゃ、そうさ。
その個々に違う受け取り方がその人だ。
これが入力としての【鏡】。
出力も入力も総て【鏡】。
その解りやすい例がロールシャッハテストだ。
人の醜さが全てのものに投影されて、人は地獄を作り上げる。
人の美しさが全てのものに投影されて、人は天国を作り上げる。
これはまた【味噌理論】(ほりた村。参照)とは似てるな。笑
ものごとを注意深く見る、すなわち観察すればするほどそこには自分が見えてくるってことだ。
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