日々是魂知己
〜自分勝手の極み〜
我、思う。故に知己あり。
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2005/11/18(金) ドロロのノウズイ
人間の脳ってのはホントわからんもんで、掃除をしてたら突然「キクチ ジュン」(以下キジュン)という友達のことを思い出した。

キジュンとは小、中学校が同じで(幼稚園もだっけ?)、家にも遊びに行き来するぐらいの仲だった。
この話とは全く関係無いが、彼には姉がいて俺には兄がいて、そっち同士も同級生だった。キジュンの姉は違うクラスのうちのアニキをわざわざ見に行って、本人の目の前で
「う〜ん、中の上ぐらいかな」
と発言した猛者だったが、弟の方もかなり変わっていて今になって考えると恐ろしくマセた男のコだったようだ。


中学2年の頃、俺がたわい無い数学の問題に苦戦し、学年でもトップクラスに勉強のできたキジュンに助けを求めたときのことだ。

彼は俺の質問に対してこう答えた
「寺尾のツッパリを見ろ。そこに答えがある・・・」
と!!

はい?
てらお?
つっぱり?
相撲の話だよな。うん。はいはい??

学校と家とせいぜいチャリで行ける世界がすべてだった14才の俺にはいささか気の利きすぎた返答だった。
ヤツは分数の掛け算に悩む無垢な少年に対して人生の道標と言っても過言ではない寺尾関の生き様を示したのだ!

今だから漸く分かるキジュンの懐の深さ。
そして言葉選びのセンス。
まことに恐るべき14才だ。

その寺尾関も土俵から身を引いて久しい今日この頃。
14才で男の生き様を語ったキジュンは今そのノウズイで一体何を考えていることだろう。


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