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2006/01/08(日)
唐突に「枕草子」
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春はあけぼの。やうやう白くなり行く、山ぎは少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。
これはズルいよ。 〜三つ四つ、二つ三つなど〜って表現は激熱。 これでもか!ってほど散々に四季を絶賛しておきながら最後の最後にマイナス面をさらりと言ってのけるシュールさも絶品。 凄い女だ。。。
※ズルい:自分には到底真似できない素晴らしさを表現するときに用いる言葉
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