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2006/11/06(月)
これはある種の狂気か。
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「植物園」では植物を観る、「動物園」では動物を観る、「水族館」では水棲生物を見て、「社会」では人間を観る。
これらは同じ階層のカテゴリーに分類できる。 それが俺の愉しみ方。
だから人と知り合うことは図鑑が1ページ増えることを意味する。
ありがたいことに一般社会は入場無料だ。 結局は、それ相応以上の代償は払うことになるのだが・・・。
【観る目】はこの図鑑を作るのにとても便利だ。言葉を交わすことなくその人の大まかな内的構造を知ることができる。
最近、またページが少し増えた。
「る」と名乗る男がいる。
脳内の仮想モデルで言うと、世の中の大部分の人は全ての反応の過程で脳の澱んだ部分を通過するのに対し、「る」はクリーンな部分のシナプス経路のみで反応することが出来る稀有な人間のように感じる。 一言で言えば「汚れなき魂」みたいな感じ。 SO−は黒く、ゆき譲は白いが「る」はクリアーなイメジ(の中でしか生きられない魚)だ。
本質的に無彩色を持つ人間の多くが、遅かれ早かれ『自己の確立』という実体なき壁にぶつかりモガモガすることになる。
彼らに共通する特徴は【原色への憧れ】。
そのため、偽ってまで原色のフリをしてしまうことがある。が、いずれはそれが逆に苦悩に変わるであろう事は、【微笑ましき哀しみの飽和】だ。
ヤノフもとても興味深い生き物だ。
人には常に年齢に応じた悩みが付き物だが、彼の中には27歳な悩みと17歳な感覚がバランスよく同居しているようだ。
その矛盾に対する【困惑を超えた柔らかさ】が彼の魅力だ。
まだまだ何か隠してるし。しかし遭遇率が低いのがネックだな。
と、 急に書きたいことが変わったので話を変えます。
べジータっているじゃないですか。 あのサイヤ人の王子の彼。 彼ほど孫悟空を愛した男はいないんじゃないかな、と思った。 彼はドラゴンボールシリーズの中で自分の存在を最も悟空に依存していた男だ。 (しかっし【悟空】ってのはよくよく見ると凄い名前だな〜。) 【悟空を超えることを最も望んだ男】の最大の不幸は【悟空を超えること】だということは誰の目にも明らかだ。
レイチェル・マロンは「I have nothing」と歌い、彼女の姉は「You have everything」みたいなツッコミを入れたが、笑っちゃうね。同じことだ。まったく仲の良い姉妹です。
そしてnothingもeverythingも辛いです。 一歩手前がちょうどいい。
だから神は人類が絶対に辿り着けない頂を作ったのかもしれない。結構、親切だなぁ神様は。 (無神論者のくせによく言うよ笑)
さらに話は変わって、先日、駅で70歳過ぎの酔っ払いのオッサンが「結局、人生なんてのはねぇ・・・!」と繰り返していた。
その続きが聞きたかったが、その先を喋るには彼は少し呑み過ぎていたようだった。
ま、聞いたところで、それはあくまで彼の70年の答えで、俺の答えではないが。
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