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2007/02/04(日)
1つの指標としての
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まずピキッときて、そのあとシワシワと広がってゆく愛おしき衝撃。
その正体は珈琲であった。
心の底から「美味い!」と思える珈琲を飲んだとき、舌を震源としてP波(ピキッ波)が50刹那ほどの時間で無機質に指先まで高揚させる。そうこうする間にS波(シワシワ波)は、まるで抜け目ない亀の如く着実に左右の肩のあたりまで広がっている。S波が肘を経由して指先に到達した頃にようやく脳が顔面の筋肉が弛緩してゆくのを確認することとなる。
そういう珈琲を出す店が少なくなってゆくことは、自分にとっては、その町の価値が下がっているという1つの指標となる。
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