|
2007/06/27(水)
牧場のメセニーさん
|
|
|
都会の中で自然を感じるようになって、自ずと自然の中にある業にも目が向くようになった。
対を成すものについて考えることは、思考の基本だと思っている。
そういう風に感じるようになって、今まで見えなかったものが見え始めた。
基本が【対】なら、次にくるのは【合】。
対について考えていくと、じきに境界線がぼやけ始める。
境界線など、もとより有って無きが如きものだということに気がつくはずだ。
そうしているうちに訪れる、蒼。
そういう感覚は人によるのかな〜。
その時、少なくとも俺には朱(パッション)ではなく、蒼(哀しみの飽和)が訪れる。
そこまで行くと、蒼は止まることなく深みを増して急速に明度を失っていく。
そして、それが蒼だと分からなくなった時、俺は場所を確認するように辺りを見渡す。
俺は一人、再び(ずっとなのか)元の場所に立ち尽くしている。
ひどく現実感の無い、この一連の心の動きが、繰り返される度に一つまた一つと俺は歳をとっていくようだ。
そしてメセニーさんは良い歳の重ね方をしてる人だ。
|
|
|