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2007/06/15(金)
麦に見る夢
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リゼルグ酸ジエチルアミド。
ミソ理論に基づいて考えれば、宇宙はコレにより大きく変化するね。
以下Wikipediaより転載
1943年4月16日(金)
午後、私は実験を中断せざるを得ない状態に陥ってしまった。帰宅後も軽いめまいに襲われていた。帰宅するなり横になっていたが、極めて刺激的な幻想に彩られていた。日光が異常に眩しく感じ、意識がぼんやりとし、異常な造形と強烈な色彩が万華鏡のようにたわむれるといった幻想的な世界が私の目の前に展開していた。その状態は2時間ほど続いた。
そしてホフマン博士は4月19日、再び(1度目は意図したものではなかったが)LSDを0.25mg服用して自己実験を行った。
1943年4月19日(月)
以前と同質かあるいはさらに変化に富んだ奥深いものを体験することができた。しかし、感覚の変化が深まるにつれて私は供述することが困難となり、自己実験の供述を記録していた女性助手に家に送ってくれるよう頼んだ。彼女に自転車で送ってもらっている途中も、視野にある全ての像は揺れ動き、歪曲化され、自転車が一向に進んでいる感じがしなかった。家に着いても症状は一向に治まらなかったため、彼女に医者を呼んでもらっていたが、その間に隣の奥さんが牛乳を差し入れてくれた。私はもはや立っていられなくなり、ソファに横になった。空間が全て回転し、部屋の中のものや家具がグロテスクに変化し、まるで命を持っているかのように絶えず揺れ動いた。隣の奥さんも色の黒い醜い顔をした意地の悪そうな魔女に変化していた。医者は私がとてもしゃべる状態ではなかったため、研究助手から実験のあらましを聞いていたが、瞳孔以外には異常は認められず、私をベッドまで運ぶとそばで観察しているだけだった。やがてその感覚が消えると、感謝と幸福な気分が満ちてきた。そして万華鏡のように幻想的な現象が起こり始める。環状と螺旋状が開いてはと閉じ、あたかも色彩の噴水のようであり、絶え間ない流れの中に新しい配列と交差が形作られた。特に驚くべきことに戸の掛け金の音や自動車の音とともに視覚的世界が変容した。それぞれの音にふさわしい色と形で生き生きと変化に富んだ形象となった。私はそのまま疲れ果て眠ってしまった。翌朝、目が覚めたときはまだ疲労が残っていたが、快適な気分と新鮮な生命力が私を満たしていた。朝食はとりわけ美味しく、朝食後の散歩ではあらゆるものがきらきらと光り輝き、世界は再び創造されたかのようであった。LSDはバラエティに富みしかも刺激的な酩酊を生み出しながら、後に残ることなく、実験の後で感じたのは肉体的、精神的爽快であった。
この博士の記述のの中で俺が注目したのは、『戸の掛け金の音や自動車の音とともに視覚的世界が変容した。』の件。
以前に書いた「視覚と聴覚の転換」に似た現象が確かに起きているようだ。
一月ほど前に経験者に「転換」の話をしたところ、「それ、まさにLじゃん。」と一蹴された。
ふむ。
自分的には新鮮な発想のつもりだったが、どうやらその世界では日常茶飯事らしい。笑
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