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2007/09/20(木)
可能性の造形の結晶としての自分
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それはある時、「何を捨てるか」という着眼点において大きな決断力を必要とする。
ありのままを愛する人間にとって必要なものは、ありのままであることに付随する悲しみに耐えられる巨大な容積である。
自分の容積を広げるか、もしくは悲しみを生み出す可能性を悉く潰していく、それは即ち取捨選択するという行為であるが、それを行い、その結果生まれいずるequalの悲しみに目を瞑ることを覚えねば、いつか結晶は儚く砕け散る。
いずれにせよ、生きながらえる為に必要な性質は、頑なにならない柔らかさであると言える。
しかしながら、結晶化し砕けるまでの一瞬の光を愉しむのも生き方としては美しいと思う。
少しづつでも不純物を取り除いていけば必ず最後に残るのは結晶としての自分であろう。
捨てる覚悟。
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