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2007/09/23(日)
パンを食う
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秋が深まれば、心の深い部分と対峙する機会が増えるのは私だけだろうか。
今年は「パンを食う」ことも念頭に置いて耽ることをしてみようか。
たぶん無理だがね。
いつも、どうしてもそれじゃダメな気がするのだ。
深まるに連れて、パンとは切り離した思考でなければ、辿り着けないところを求めて止まなくなる。
その感じは分かる人は少ないかもしれないけれど、とにかく酷く人間的な階層から離れて、まず穏やかな波の音と自分の鼓動が同じになるところまで行き、そこで更に色を感じていくというのが好きなのだ。
好きというより、それが私なのだ。
どんなに好きでも、たとえどんなに嫌いであっても、どうしてもそこから離れられない所があるとするならば、そこが自分の居場所でないと誰が言えようか。
そういう場所にある苦しみは、まさに珈琲の苦味と同じ種類の味がするのだよ。
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