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2005/03/06(日)
サッチモ
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僕はこの人の事をあまりよく知らない。 名前はルイ・アームストロングといい、サッチモの愛称で呼ばれ 黒人でラッパ吹きのジャズメンだと言う位だ。 その音楽もまだ聴いた事は無い。 でも、何で知ったか、この人の逸話でとても好きなものがある。
アメリカでもまだ有色人種に対する差別が強かった時代、 音楽で名を売っていたとはいえ黒人である彼に対する風当たりも例外なく強かったらしい。 ある時、彼は麻薬の不法所持で逮捕され、取締官にこう言ったそうな。 「人種差別の痛み止めさ」
差別等の社会的な圧迫の中で、黒人たちはジャズやブルースを産み出してきたという。 ブルース等は元々音楽の素養など全く無い人間が、いかがわしい商売の客寄せにやったのが発祥などという話もある。 ジャズにしても、その生い立ちはその当時にして相当に反社会的なものだったのだろう。 よく知らないけど。
そうして一流のジャズメンである彼が、そういった悲哀に満ちた皮肉を言い放つのも 仕方の無い事、そして、自然な事であると言えるのかもしれない。
しかし、晩年、彼はある歌を歌っている。 「wonderfull world」ワンダフルワールド、素晴らしい世界。
強い差別を受け、音楽で名が売れるまでは、それこそどん底の生活であっただろうし、 名を売ってからも、もちろん社会的に不利な事は変わらなかっただろう。 でも、最後には言えたのだ。 素晴らしい世界、と。
長い辛い人生を歩んだ上で、その苦労が深くしわに刻まれた顔で、 笑いながらそう言える、イカスじじいになりたいもんです。
CD買おうかなぁ。
今日は、昨日さばいた鯛で鍋。 アラでダシ取り、身は食べた。 しめにソウメンを塩で味付けたダシで頂いて、ごちそうさま。 めちゃうまでした。
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