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2005/04/13(水)
数2
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続けるほどのこともないのですが。
いつだったか、PC上での色再現等に関する講習を受けに行った時に聞いたこと。 PCのモニタで再現する、というか、PCの中で処理する色の再現は、 2の何乗だったかとにかく一つの色を0から255までの256段階で区切って計算するらしいです。 この場合の「色」は、モニタで色を再現する上での基本となる、 加法混色の三元素、RGB(レッド、グリーン、ブルー)の三種類です。 たとえば印刷物なんかの反射原稿になるとCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、なんだっけ) の四種類になります。 で、特にRGBの場合だと(R,G,B)とした場合に 色を表す情報が(255,0,0)とすれば赤がモニタに映し出され、 (255,255,255)で真っ白、(0,0,0)で真っ黒となります。 これらの方法は、色彩学等でもまだまだ完璧には色を一つの表にはまとめられていない現状でも どうにか計算によって色を再現しようとした試行錯誤の結果だと言います。 まぁ、細かい事はいいのですが、どうがんばっても今は基本これが限度らしいです。 で、そのなかでも規格によって再現性の差があるらしいのですが 例えば今現在でもカナリの再現性を誇ると言うAdobesRGBという規格でも 例えば、綺麗な海での太陽の光を透過させた海の青さなどは再現できないそうです。 まぁ、そんなもの自体が稀有なものなので、それ以外を再現できるという事自体凄い事ではありますが。
例えばフィルムで写真を撮っていても透過光による色というのは非常に美しく写ります。 同じ物をデジタルカメラで撮った場合にその違いを認識できるかと言われれば、多分、 もとい、確実にできません。 その場で比較してやっと、やっぱり違うなぁと認識できる程度の差だと思います。
でも、比較をせずに、やはり違うなぁと思うことがあります。 僕がそれを特に感じるのは空の写真を撮った時です。 空は本当に深いグラデーションをしていると思います。 それは無限に柔らかなグラデーションと言いますか、なんとも言えないトーンなのです。 冬なんか特に感じるのですが、夕方のひと時に空のグラデーションが、 沈む太陽の方から金色、黄色、オレンジ、ピンク、紫、青、紺、濃紺、そして夜 というふうにグラデーションするのがわかります。 デジタルカメラで空を撮った時になぜかどこかにグラデーションの線が見えてしまうことがあります。 256という段階は人間に一瞬で認識できる程度の数の段階では無いとは思います。 でも、認識なんていう意識的な反応ではなく、 もっともっと基本的な、感覚的な部分ではその差が解ってしまうのでしょう。
256の段階の上や下や、数字の間に感じる何かがあるのかもしれません。
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