夢想庵
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2005/07/11(月) タワゴト
ゆっくり、ゆっくりと頭の中を探ります



左手でノイズのような記憶をかき分け、右手で探る

そんな風に、つまり、泳ぐように前へ前へと行くと

つと、通路に出た

頭上にはユラユラと揺れる仄かな光源がある

どういった光源なのか

そちらを見ようとしても僕はなかなか言う事を聞いてくれない

仕方が無いので通路を奥の方へ歩く

それに少し遅れて光源も憑いてくるようだ

一歩ごとに視界がぐにゃぐにゃと動く

随分奥に赤い扉があった

通路はまだ続いているようだ

僕は開けたくも無いのに、僕は扉に手をかけた

扉を開け放つと、甘い腐臭がした

そこには小さな部屋があり、真ん中に机と花瓶があった

天井には電球が一つ

視界の端で光る明るい電球がフレアーを起こして眩しい

花瓶に一輪の花が枯れて腐っていた

僕もさすがに不快に思ったらしく

これ以上見たくないと言う風に開けた扉のすぐ横の電球のスイッチを

切った

途端に、部屋は信じられないくらいの暗闇になり

思わず僕はその中へ落ちそうになった

こんなときにもし重力の反転が起こっては大変だと思い

僕は荒々しく扉を

閉めた

どこかで何かが

こぼれる


音が



した





暗転

2005/07/10(日) お買い物
街の方でバーゲンがやっているとの事で、ぶらっと見に行きました。
始まって既に一週間以上経っていることから品数も減り気味で、結局2枚買った程度でした。

帰りにPCショップを覗いて中古PCの相場を見つつもため息混じりに帰途につきました。
経路によってはもっと安くても良い物があるのでしょうけども、とりあえず行ったお店では出会わず。
知識があれば自分で組めるんですけどねえ。

ちなみにネットゲームをやっている時に弟がレポートをやるためにとPCを奪っていく事が多々あるために
その程度の用途ならもっとヘッポコなPCでもかまわんだろうと思い相応のものを探しているのですが、
そのネットゲームも微妙な事から探さなくてもいいかなとも思っています。

ナイスなPCとの縁が無い限りは、買わなくても問題ないと言う事なのだと思っているので、
出会うまでは保留です。

2005/07/09(土)
本を読み終えました。
仕事場にある本で、昼の休みとかを使ってちょっとづつ読んでいたものです。
料理関係の雑誌に載せていたエッセイを、筆者の死を追悼する意味で出された本だったと思います。

須佐美誠一氏「黄金のグラス」
毎回、艶があったり粋であったりの、お酒にまつわる短いエッセイです。
日本語を大事に使っている、どっしりと存在感のある文章は、一篇一篇に味があり、
飲んだことは無いお酒のことばかりではあっても、その状況や芳香を想像させられてしまう、
憧れさせられてしまう、しんみりと染み渡るような、そんなエッセイです。

僕はお酒を結構飲みますが、それはただ飲んでいるだけで、氏の言うような酒は未だ飲んだことが無いのだなと思いました。
もちろん、銘柄云々ということではなく。

未だ知らないとはいえ、この本を読んで、ああそういう世界があるんだなと僅かでも垣間見る事が出来ました。

面白かった。

2005/07/08(金) 花に嵐の例えもあるさ
さよならだけが人生だ、とはよく言ったもので、人間は孤独が前提である限り、
お別れと言う出来事は必ず訪れます。

この日はPSOBBで普段から楽しく話しをさせてもらっていた友人が辞めていかれました。
あまりスッキリする辞め方ではなく、いい印象は無い終わりでした。
残念です。

2005/07/07(木) タナボタ
ある料理専門雑誌のリリーフランキー氏のコラムが今回は七夕の事についてでした。
このコラム、かねてからなんとも根暗な感じで、
例えば四月ごろのものでは花見で浮かれる人々の間で嫌悪とサミシさを感じているような内容でした。

そんな内容ながらもナルホドと唸らされたり、なんだかんだでシンパシーを感じたりする僕も根暗なのかもしれないですが、
それは置いといて、
今回は、織姫と彦星の一年に一度の逢瀬の何処がロマンチックなものか、という趣旨でした。

今改めて考えてみれば屁理屈ばかりだったような気もするのですが、
論旨よりも、地球規模のデバカメ、という表現が笑えました。
なんとも身も蓋も無い。

このコラムはそのテーマに併せて相棒となるシェフが空想の料理を作ると言うもの。
そして今回の料理はエスカルゴの入ったパスタでした。(正式なメニュー名は忘れました)
エスカルゴ、というかカタツムリの交合は二十四時間にも及ぶと言う事実を踏まえての、
天上のカップルに対する当てこすりでもあるようです。


ロマンチストでありながらニヒリストでもあるという、その中途半端さから、
結局、何者でもない僕は、毎回このコラムを楽しみに読んでいます。

2005/07/06(水) 仕事場の本
仕事場には本がけっこうあります。
殆どが雇い主のものです。

その中で、普段僕が読まないようなものを手にとって読んでみました。
なんせ、この日は暇だったもので。

それは、ある大富豪の成功者になるための秘訣というものをまとめたものなのですが、
ほんと、買おうとは思わない類の本です。

結局の所は忘れてしまうような内容ばっかりで、すでに記憶が曖昧なのですが、
お金儲けどうこうよりも、人との係わり合いを大事にするという事が説かれていた辺りは、
結果としての成功(どうも好きじゃない言い回しです)よりも、日々の生活を気持ちよくするという意味で、
当たり前だけど、おろそかにしがちなところだなぁと思わされる所もありました。

仕事を相手にするわけではなく、相手はあくまでも人間だ、というスタンスは、
仕事だけでなく、色々な言葉や局面があてはまる事だと思います。

なにはともあれ、読んでよかったとは思います。
忘れるけど。


お昼にガツンと食べたくなって、韓国料理の店に行き、石焼ビビンバを食べました。
ちょーガツンでした。
ただそのお店、ちょっと広めな事もあり、一人で行くとやたらに寂しい。
仕事場近くの韓国料理はそこだけなのでたまに行きますが、わざわざ行くほどのお店でも無いです。

同じ韓国料理のお店なら梅田にイイカンジの店があります。
そこは男性の料理人の人と、サポートの女性が一人でやっている店で、
少し寡黙な感じだけど手が早い男性と、美人とはいえなくても愛嬌のある笑顔としゃべくりに女性とで、
非常にいいバランスの雰囲気。
値段も結構手ごろで、味もいい。
一人前はいらないなぁというオーダーにも臨機応変に対応してくれて、
けっこう前に一人で行った時も、非常にいい気分で帰りました。
ランチタイムのメニューもいい感じです。
今度は誰かと行きたいと思う店です。

2005/07/05(火) ねこあな
職場へ歩いていく途中の猫の丘の事は大分前に書きました。
その丘はぼうぼうとした草に覆われていて、人が入った気配は全くありません。
その草は背が高く、びっしり生えているので壁のような印象もあります。
その壁を歩きつつ見ていると、草の谷間が少し暗がりになったように、
まるで穴のように点在しているのに気がつきました。

そして、そのサイズはちょうど猫の横幅くらいなのです。

つまりは、猫専用獣道なのですが、
抱きかかえれば軽いあの猫達の体重で踏みしめられて分かたれた草の間の道は、
その猫たちの小さな力が溜まりに溜まってできた道なのだと想像したら、
なんだかその道の入り口がとてもかわいらしいものに見えてきました。
その猫にしたら森のような草むらの中でどんな道筋がたっているのかは知りませんが、
どこかに繋がっているのかも知れないと想像力をかきたてられるその穴に
僕はニヤニヤしてしまいます。

2005/07/04(月) ぬーべるしのわ?
チャイニーズの料理人の方を招いてのお仕事。

家庭料理向けのレシピを色々と準備されての事でした。
とはいえ、火加減や塩梅に対するカンは言葉やなんかではどうにも表現できない間合いのようです。

例えば、誰が使っても同じ味になるはずの調味料の代名詞、味覇(ウェイパー)なんかを使った場合、
もちろん、料理人さんは普段は全く使わない無個性調味料なのですが、
それを使ってさえ、その味に均一化されない繊細さが出てきます。
これはなんとも不思議。
使っているほかの調味料も、一般で手に入らないというものもなさそうで、
全く持って脱帽でした。
まぁだからこそプロでしかも勢いがあるのでしょうけども。

こういう類のお仕事の時はレシピを覚えて帰ろうといつも思いますが、
何回もやってて覚えられたものなんて、簡単な一品位のものでした。
でもそれぞれの料理人の人が学んできた事から発せられる言葉が時々ポロリしてムハーです。

2005/07/03(日) ケンヂ
本を一冊読み終えました。

宮沢賢治氏短編集「まなづるとダアリヤ・他」
不思議な言い回しや擬人化された味のある動物や植物達がなんとも面白い短編が集められた一冊。
これにはこういった思想があって、それがこうなってああなってという研究は
殊宮沢賢治氏においては多くの人によってなされているようですが、
そういった事を読み取る事が苦手な僕にはあまり用の無い事です。
もちろん、そういった深い解釈がより面白さを高めるとは思うのですがめんどくさがりなもので。。。

中でも面白いと思ったもの。

「カイロ団長」
庭師である30匹のあまがえると、それをまんまと手下にしたとのさまがえるの話。

「月夜のけだもの」
月夜の動物園で獅子の見た夢。

「いちょうの実」
ぎんなんの子供たちの旅立ちの日の話。

「まなづるとダアリヤ」
スターになりたい赤いダアリヤの少し悲しいお話。

それぞれにどう感じたかを書こうとしても、僕の持ってる少ない言葉ではどうにも足りません。
宮沢賢治氏の話が好きな人なら解るかもしれませんが、心の何処かがムズムズするのです、
としか僕には言えないのです。
ま、レヴュがしたいわけではないので構わないのですが。

ところで、ちょっと好きな言葉がありました。
「あめなる星を花といい、この世の花を星と言う」
天上の美しいものとされる星と、俗世である地上での美しいものとされる花を比喩に
天上も地上も同じだという思想を表した言葉らしいです。
意味はまぁ置いといて、なんとも綺麗な言葉だと思いました。

2005/07/02(土) じいさま入院
おじいちゃんが入院しました。
といっても、三・四日前で母親がたまたま祖父の家を訪れた所、痛みを堪えてうずくまっていた所だったそうです。
あわやと言う所ですが、大事なくてよかったです。

そしてこの日はおじいちゃんが入院している病院にお見舞いに行きました。
酸素吸入の器具を鼻につけてたりで喋りにくそうでしたが、食欲はあるようで何よりです。
小一時間ほど話をした後、帰宅しました。

その車での帰り道。
家の近所のその国道沿いに外国人の女性が働くちょいとセクスィなお店があるのですが、
丁度その頃は夕暮れ時、
担当者が来ていないのか店の前の閉まったシャッターの前で、数人の外国人女性がたむろしていました。
車で通り過ぎたために見たのは一瞬なのですが、その様になる事。
少し曇った空からの青く薄暗い光線のなかで、立っていたり座り込んでいたりするのです。
服装もお洒落だし、背も高く、そういうお店に勤めるだけあって皆せくすぃー。
その時赤信号だったら前の車にぶつけてたんじゃないかと思うくらい見てしまいました。
無事でよかった>僕。

たたずまいからカッコイイって、凄い事ですねえ。

7月絵日記の続き


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