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2005/07/03(日)
ケンヂ
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本を一冊読み終えました。
宮沢賢治氏短編集「まなづるとダアリヤ・他」 不思議な言い回しや擬人化された味のある動物や植物達がなんとも面白い短編が集められた一冊。 これにはこういった思想があって、それがこうなってああなってという研究は 殊宮沢賢治氏においては多くの人によってなされているようですが、 そういった事を読み取る事が苦手な僕にはあまり用の無い事です。 もちろん、そういった深い解釈がより面白さを高めるとは思うのですがめんどくさがりなもので。。。
中でも面白いと思ったもの。
「カイロ団長」 庭師である30匹のあまがえると、それをまんまと手下にしたとのさまがえるの話。
「月夜のけだもの」 月夜の動物園で獅子の見た夢。
「いちょうの実」 ぎんなんの子供たちの旅立ちの日の話。
「まなづるとダアリヤ」 スターになりたい赤いダアリヤの少し悲しいお話。
それぞれにどう感じたかを書こうとしても、僕の持ってる少ない言葉ではどうにも足りません。 宮沢賢治氏の話が好きな人なら解るかもしれませんが、心の何処かがムズムズするのです、 としか僕には言えないのです。 ま、レヴュがしたいわけではないので構わないのですが。
ところで、ちょっと好きな言葉がありました。 「あめなる星を花といい、この世の花を星と言う」 天上の美しいものとされる星と、俗世である地上での美しいものとされる花を比喩に 天上も地上も同じだという思想を表した言葉らしいです。 意味はまぁ置いといて、なんとも綺麗な言葉だと思いました。
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