レカ郎写真記
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2009/02/11(水) キハ283系試作車と量産車
2月2日にキハ281系の試作車、量産車の違いをご紹介しましたが、今回は引き続きキハ283系を追ってみました。
キハ283系は試作車が1995年に登場し、翌年から2001年まで製造されました。
スーパー北斗が登場したのが前年94年ですから、「これはすごい!」というほとぼりが冷めないうちにさらに発展型のキハ283系が登場したことになります。
その後まずはキハ283−901 902の2両で試運転をし、96年に中間車の試作車3両で試運転を繰り返しました。
ちなみにキハ281系の補足ですが、キハ281系は耐寒試験で網走まで入線した経緯があります。

またこれはキハ281系もそうですが、曲線が多いためか新車が登場すると決まって1回は小樽まで試運転で入線するようですね。789系100番台なども深夜小樽まで入っていた経緯があります。

さてキハ283系ですが96年から量産車が登場してきました。
キハ281系は運転台のあるクルマはキハ281系、中間車はキハ(キロ)280とされました。
しかし、キハ283系ではキハ283型とキハ282型の2形式用意されました。が、この振り分けがトイレによる区別とされ、運転台があろうがなかろうが、トイレがあればキハ283型、トイレのないものがキハ282型とされました。そして連結位置により番台区分されていました。これは1編成単位、つまり現在のキハ261系などユニットを組んで1編成とすることを前提にしていたためだそうです。

キハ283系の特徴として新しいのは簡易式運転台が設けられたことでしょう。これはこのキハ283系が初となります。
中間車に運転台があるという目新しい試みは興味を引いたものです。
しっかりとヘッドライト、テールライトのコンビネーションランプがつけられ、簡易とはいえしっかり支援装置などもつけられています。
ここまでしっかりしたものは未だに他に類を見ません。
頭が青いのが特徴のキハ283系ですが、この簡易運転台は中間車の妻面がそのまま運転台になっているのでステンレス色のまま。色気はありませんが、ある意味これが先頭車で来るのを見てみたいものですし、しっかりと特急列車の先頭を勤められるほどの器なんです。

運転開始から乗客数がうなぎのぼりとなり、増結してない時の方が少ないほどの人気ぶりで、飛行機や高速バスを軒並み蹴落としていったため、2001年に形式が見直され、運転台のあるものがキハ283、中間車をキハ282とし、区番台は簡易式運転台のあるものを2000番台としました。また3000番台は簡易式運転台の準備工事を行ったものとなっていますが、これは今後も2000番台になることはないのではないかと私は思っています。
またキハ282−2001だけは苗穂工場でノックダウン方式により落成した車両です。

さてそのキハ283系の試作車と量産車の違いですが、まずスカートの形状が異なります。連結器付近の形状がキハ281系と同じく広く開いたものですが、量産車では連結器部分だけが開口部となっています。
そしてライト周りも異なり、試作車では長方形型、量産車では面取りしたようなRがついた形状になっています。
写真は上が900番台、下が量産車ですが、ライト周りの違いで表情が少し違って見えますね。

また登場から最初の塗り替えまでドア周りにあるライトグリーンのラインが直線ではなく太目の破線でした。現在は量産と同じく細い直線に直されています。
車内では、試作車はトイレのドアが黄色になっており、床やデッキの蛍光灯などに違いが見られます。

キハ283系は空調設備を床下へ移したことでキハ281系に比べると屋根がスッキリしていますが、冬季トンネル内でツララ落下が頻発したため、近年では連結面に金属製のツララ落としのようなものがつけられています。

試作車は当初札幌向き、釧路向きがありましたが、現在は両方とも札幌向きとなっています。

また増結が増えたことで幌枠を全キハ283系につけられるようになり、向きに関係なくきれいな顔が見られなくなったのも1つの特徴でしょうか。

車内での違いは、初代はテーブルが小さめで灰色にツルの柄、ハンドグリップがタンチョウをイメージさせる赤となっていますが、後にスーパー北斗増発に伴いキハ283系が投入されることとなった際に増備されたのはキハ281系に準じた茶系のモケットに車線、ハンドグリップが灰色というもの、そしてその後さらに増備されたクルマでは、テーブルが大きくなり、ハンドグリップは座席耳の部分から背もたれの端面に移っています。テーブルが大きくなったのは使いやすいなと感じましたし、その後で古いタイプのものに乗ると小さいな・・・と感じます。
さらに近年になって座席の載せ代えが行われるようになり、指定席では789系のuシートと同等なものが装備されました。

個人的な感想ですが、キハ283系は確かにあのエンジンのターボの音、加速は素晴らしいですが、車内の防音と小刻みな揺れはなんとかならないものか・・・と思います。小刻みな横揺れは字が書けないほどですし、エンジン音で言えばキハ183系やキハ56の方がずっと静かだなと私は感じました。


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