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2009/01/16(金)
キハ150
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北海道オリジナルで少数派のキハ150型、この気動車には0番台と100番台が存在しますが、その100番台と0番台が函館本線山線で冬季に手をつないで走っています。 0番台は緑ラインのものは苗穂運転所に所属し、窓ははめ殺しで冷房つきです。 そしてラベンダー帯のものは旭川運転所所属で富良野線向けとして運行されていますが、基本的には0番台なのでラインの色以外の違いはありません。 しかし、100番台は非冷房でその代わり窓が開くようになっており、その形はかつてのキハ22、キハ12などのバス窓をイメージさせます。これは走行区間が室蘭本線中心とされたため、他に比べて夏は涼しい地区を走ることとなるので窓の開閉でしのげるとされたためです。 所属は苫小牧運転所となります。 そしてこのキハ150は全車富士重工製となります。
ドアにはこの当時出初めだった半自動ボタンが設置された車両の1つです。
真四角のその顔はカッコイイとはちょっと言いがたい感じで、また北海道型でありながら車体下部のカーブが浅いですね。
そのキハ150、苫小牧運転所の100番台は普段主に苫小牧ー室蘭の間で使用されています。 なぜ電化区間なのに気動車が?とは思うのはおいておいて。 しかしその苫小牧車が縄張りを出て山線で活躍するんです。 長万部ー小樽の間で使われます。 キハ150はキハ40とタッグを組むことができますが、冬は雪の多い急勾配の続く地域を走るためパワー不足が発生します。 というのはこの区間を走る列車は排雪、つまりラッセルの役目を持っているのです。 定排は運行されていますがラッセルは深夜の運行ですから、日中に雪が降れば間に合わない場合があるのです。 そうなると元々力不足のキハ40では定時運行が出来なくなってきます。 確かに山線のキハ40で揺られていると急な登りではだんだん遅くなってきます。 キハ150やキハ201で比較すると、これらの車はパワフルに駆け抜けます。 走るだけでも不足がある中で雪をかきながら・・・となれば無理がありますね。 そこで雪の少ない苫小牧運転所管轄区間で走っているキハ150の100番台と、山線のキハ40と冬の間だけチェンジするのです。 そうして生まれるのは0番台と100番台のタッグというわけです。
整備や運転所への入区という問題がありますが、それはどうなっているのでしょうか。一時チェンジした際はそれぞれの管轄運転所に移籍のような形で扱われるのか、それともわざわざそれぞれ苗穂、苫小牧と入区するのでしょうか。
その0番台と100番台のタッグを収めてみたのが写真です。 お分かりでしょうけど、手前が0番台、2段窓の奥の車が100番台になります。 窓以外は全く同じですね。 ただ、苫小牧運転所の100番台には山線の幕が入っていたいためと、0番台では設定が違うとのことで、お互いの方向幕が使えなくなるため、白抜きの幕を出したままの状態となり、代わりにサボを差し込まれて使われます。 平成生まれの車でサボ受けがつけられているのはキハ150くらいではないでしょうか? 元々キハ40との協調運行を想定していたためサボ受けも儲けられていたのだろうと思いますが、幕が無地のままでサボが入っている状態を見ると、なにか特別な感じがします。 ちなみに翌年1両だけ登場し、今はハイブリッド試験車となっているキハ160もキハ150−100番台同様窓が開閉式とされ、冷房はついていません。
余談ですが、苗穂運転所の一般気動車ってキハ40系以外はほとんどが真四角な顔ですね。
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![](/user/cruisin/img/2009_1/16.jpg) |
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