レカ郎写真記
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2009/01/03(土) 中央バスの低床・ワイドドア試作車
北海道中央バスといえば、今でこそ赤、白、灰色の3色ですが、元々は赤白カラーと呼ばれるカラーリングで、かつてはじょうてつバスなどでも似たようなカラーリングでした。
特徴はフロントマスクの部分で白線が「北」の文字を描いていることです。
1992年から現在の3色を使ったカラーリングに改められ、随時入れ替わっており、現在旧カラーはわずかになってきてしまいました。
1992年から導入された車といえば、カラーリングと共に中戸も4枚折戸のワイド形となり、一部を除いて偏平タイヤに低床というスタイルに改められました。
しかし旧塗装の赤白カラー時代の車で4台ワイドドア、低床、偏平タイヤを使ったものがあるのをご存知でしょうか。
これは92年の新型車導入に当たって試作車をバスメーカー4社でそれぞれ1台ずつこしらえたもので、当時新カラーは採用されていませんでした。
三菱ふそうエアロスターの札幌22か 1495
いすゞ製キュービックの札幌22か 1533
日野ブルーリボンの札幌22か 1507
そして今回取り上げた日産+富士重工7Eの札幌22か 1530

以上4台がこれに当たります。
私が出会ったのはその中の1530で当時小学生でした。水泳教室に週1回通っており今は無き懐かしい「東77 月白線」を使っていたのですがその水泳の帰り、見慣れぬ真新しい車高の低いバスがやってきました。
そして中戸を見た瞬間「なんだこりゃ!!」

今までモノコック時代から引き戸しか見たことのなかった私、4枚ワイドドアの見慣れぬ車両にビックリ仰天。
月白線は当時ほんとによくモノコックがやってきていました。それこそ「いすゞ+川重車体」の車などがほんとによくやってきており、当時古い車が嫌いだった私は新しい車両が他の路線に入っているのを見て恨めしく思ったものです。
それが新車でしかも見たことのないワイドドア、低床とモノコックの車からは想像もできない設備。小学生だった私がビックリするはずです。
しかし、その月白線にはそれ以降滅多に来ず、大半がモノコックや5Eと言った今なら「もう1度会いたい車」になってしまったものばかりでした。
あるとき、札幌ターミナルで三菱の試作車を見て「え!他のメーカーでもあるんだ」とビックリしたこともありましたし、高校になってから小樽へ通うようになり、そこで初めてキュービックのものも見ました。
しかし、随時撒きすぎの塩カリにより車体が腐食してくるため、補修、塗装更新を受ける車が多くなってきました。
中には赤白で更新を受けてくる車もありましたが、大半は赤白から新カラーへ塗り替えられて来ます。
これら試験車も例外ではなく、次々新カラーへと移行してしまいました。

が!なぜか1530だけは赤白で塗装更新を受けたのです。その証に昔車体に書いてあった「5−1530」という所属地とナンバーの表記がなくなっています。それを見たとき、「こいつはやっぱり特別な車なんだな」と実感しました。
残り3台はすでに塗装更新済みで、このことを知らない人だと元々そういうものだったとしか思えません。なにしろ92年から本格導入されたのがまさにこれらの車を基にした車で見た目は塗装だけが違うだけですから、それら試験車が色を変えて混じれば分からないのです。

そしてこれらの車は当時平岡、石狩、小樽、江別(?)にいましたが、今は転属続きで皆札幌圏に集まっています。
特に最近キュービックの1533を白石営業所管内の路線で見かけました。
1530も平岡から今は白石営業所へと移り活躍しています。またブルリの1507も現在平岡か大曲に転属しています。
しかし、度々駅前や車で走っているとき見かけると「あ、懐かしいな〜」と思い、是非廃車になる前に1枚でもいいから写真をと思っていたところ、念願かなって先日見事ベストアングルで撮ることができました。それがこの写真です。
もうすでに廃車の波は90年、91年の車にまで及んでいます。昔私が「新しいバス」と呼んでいた車達です。「え、もう?」と思うのですが、考えてみればもう20年近くになるんですね。
今でもあの1530を最初に見たときの驚きはつい最近のことのように覚えています。
最後に残ったこの旧カラーのワイドドア試験車には末永く活躍してほしい限りです。


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