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2007/01/05(金)
侵食魔......
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「神の島」.....
日本三景「安芸の宮島」.........
この島に潜む(本当は隠れもせず威風堂々と暮らしているがな.....)悪魔.........
「鹿」.......
今回、吾輩は「悪魔」と表現したが、実際はどうなのであろう.....
諸君も考えてみてくれたまへ.......
鹿による被害は、宮島だけに留まらず、日光や屋久島....奈良等、日本各地で報告されているのは事実である......
宮島では、ゴミ箱をあさり.....手当りしだいに草木を食し.....餌を欲しさに人間に怪我をさせる事もあるそうだ........
自然に生息している草木だけでなく、街路樹や民家の庭木等、島の表側(裏側にはほとんど鹿が居ないようである)では鹿の口が届く高さ迄の草木は殆ど皆無である......
草の少ない冬場には、木の幹の皮まで器用に食すため、島の木の幹にはフェンスが巻かれている.......
しかし、本当に鹿は「害獣」なのであろうか..........
奴等は生きるために喰っているだけなのである.....
そもそも、宮島の鹿は「人間によって持ち込まれた」のであるから、持ち込んだ人間に責任が有るのは事実であると思うのだが.........
それが、長い年月をかけ増えたわけである........
これはある意味我々の感覚の中で「自然」という認識になっているわけである......
自然破壊を行っている加害者の「鹿」自体も「自然」の一部なのであるから、人間の生活レベルに合わせ裁くのは、はたして正しい事なのだろうか.........
彼等は永年「島のマスコット」として観光地に色添えして来ているのだから、島にとっては重要な観光資源であると吾輩はおもうのであるが........
かといって、確かに今の現状あの数は多すぎると思う.......
人間と鹿の共存をもっと真剣に考えて欲しいものである........
観光客のマナーの悪さもやはり目立つ訳であるし(お菓子等をやたら鹿に与える姿をよく見かける.....ゴミのポイ捨て等も多い).......
冷静に考えれば、島を汚しているのはお互いさまなのではなかろうか.......
近い将来、人間の知恵を持って「鹿」居る「美しい神の島」という美しい構図が永遠に残る事を祈っている........
最後に一言......「宮島は美しい島」である.......
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