逝きます!狼たちの痛い日々
血盟員にはログインパスを配布〜♪♪
BLUNCAか盟主まで連絡下さい(`Д´ゞ
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2005/06/26(日) 新入団狼JOINクラハン〜爺ちゃ編〜
我はSW盟主JENDである(*´_ゝ`)
…少し威厳を出してみたくなった天然系ヽ(;´Д`)ノ盟主JENDです♪

というわけで今日は新しい血盟員「あぶら」さんが入団したんですよぉ♪

あぶらさんはあの運命の再会をした(*ノノ)touhatoさんの別キャラでドワ爺ちゃんなのです♪
前に狩りをご一緒した後に勧誘したら二つ返事で入団が決定したのです(*^ー')b


んで1時にINの予定でしたが…なんと遅刻をしてしまったヾ(°д°;三;°д°)ノ
もうすでにブラと南斗兄貴が待ってました…兄貴は眠いの我慢して待っていてくれたらしいですヽ(;´Д`)ノ
でも新入団の日という事で気合は十分!頼もしい兄貴です♪

爺ちゃがINするまでもう少し時間があるようだとのことなので少し狩りに逝こうと生贄へ♪
さあ…3人で何処まで逝けるのか…楽しみですw
生贄の檻を越えた先で兄貴の¥開始…
おおおお♪なんか新しい¥が…しかもグラフィックかっけ〜〜〜〜〜♪
って俺に1個少なくね?かっけ〜の俺にもヽ(`Д´)ノ
俺には無し?なんで?ん?バーサク…いらないですOTZ

狩開始〜〜〜♪
始めは入り口近くで狩ります(*^ー')b
余裕ですΣ( ̄□ ̄;)
奥へ〜もっと奥へ〜w
おおおおおお♪狩れるよ〜ママン♪ちゃんと成長してるんだ・゜・(*ノД`)・゜・
ブラ「おしゃコイ!!」
ノリノリですなww

奥へ〜〜〜〜〜
…みた事無いの居るよ?逝っとく?
兄貴「逝きましょう!」
うっはwwwwwおkwwwwwノッテルネwwww
堅ぇwwwってかHP高っ!でも狩れるぅ♪


しばらくして通路で休憩中にブラに爺ちゃからWISがキタ━━━(・▽・)━━━!!
血盟員のensisさんが〜enさんもキタ━━━(・▽・)━━━!!
二人とも向かうとの事なので入り口へ戻ることにしよう♪

…戻り道にはモンス大量復活…突っ込め〜〜〜〜
…はい…調子こきすぎましたOTZ
みるみるうちに減っていく兄貴のMP…そしてタゲられる兄貴!!
HPもみるまに減っていくヾ(°д°;三;°д°)ノ
ヘイト!ヘイト!ヘイト〜〜〜〜〜!UD!!


…残念ながら…(ぉ
生き延びました〜〜〜〜ヽ(´▽`)ノ

そして迷いながらも入り口へw
程なくしてenさん合流〜♪
enさん先ほどまで寝落ちしていたようで気付いたら逝ってたらしいですヽ(;´Д`)ノ
そして爺ちゃ合流〜&JOIN〜〜〜〜〜〜〜ヽ(*´▽`)ノ
歓迎クラハンの開始だぁ〜〜〜〜〜w
前衛二人に遠距離アタッカー、ヒーラー二人…SWも戦力が充実してまいりましたよ・゜・(*ノД`)・゜・

よっしゃ!奥いこ〜ぜぇ♪リベンジだw
うっはwww狩れるよ〜ママン♪(2回目
糸氏な俺も爺ちゃに装備を借り打たれ強く!殲滅速度も上がりまくり♪
ウモォーーーーーーーーーーーヽ(*´▽`)ノ

爺ちゃレベルうp〜〜〜〜♪おめぇ〜〜〜〜〜♪
ブラレベルうp〜〜〜〜〜♪おめぇ〜〜〜〜〜♪
enさんレベルうp〜〜〜〜♪おめぇ〜〜〜〜〜♪
今日はうpDayだ〜〜〜〜ww
ドロップもウモォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(w´Д`w)
今日はサイコ〜(*^ー’)b


皆でいろいろ話して、いっぱい狩りをして、気付けばもう7時ですΣ( ̄□ ̄;)
まずは兄貴がお星様に(帰還のこと
しばらく狩りと会話を楽しむも爺ちゃも睡魔に襲われはじめる…
俺?狩り中に2回ほど寝てまry

というワケで今日はここまで(^_^)
皆でお星様〜〜〜w

今日はウモォ〜〜〜で楽しくてサイッコ〜〜〜〜〜〜の日でした♪
俺はイイ!!(・▽・)仲間達に支えられているなぁと感じた1日だったっす(*ノノ)



■今日の一言w

ブラ「あぶらが動物の皮を手にいれましたって…から揚げ?」

南斗「逝きましょう!」

en「ウツボカズラ」

あぶら「テラワロスwwwwギガワロスwwwww」


こいつら濃い〜〜〜なぁwwwwwwww

2005/06/12(日) コンプ・ザ・フレンズ★IN★クルマ 2
クルマ到着♪konさんに役割分担してもらうw
…というかやはりSW育成のため、盟主殿=FA、ぼく=アシの役を仰せ遣う…(非常に不安;
が、頑張りますと言った矢先、盟主殿が横から

J「ブラ死神っすよ?」

と言った為、いつものごとく緊張でガチガチのブラはパニックにw
ぇーと、ぼくは盟主殿をアシするんだょね?んで、死神でmob連れて来いってことで…ぇーとぇーと…ん?mob引いてきたらアシ出来ねぇじゃん??

B「ん?ぼくはアシ?死神?どっち?」

J「アシだろ!」の強ツッコミ♪(爆☆
んー…死神なら自信あるんだけどなぁ♪一瞬迷っただけダッテば^^

J「迷うな!つ〜か普通迷わないだろ;」
そう?だってブラDEATHょ?w

まぁいいゃ、これで役割は決まった!2階に着きさっそく¥開始♪

ピコーン☆ピコーン☆


次々にかけられる¥チャ…


ピコーン☆ピコーン☆


………。


ピコーン☆ピコーン☆


ぇ?まだあるの!?
…ってゅか¥の数スゲィ!Σ( ̄□ ̄;)
あっという間にkonさんのMP空っぽ…この人数をほぼ1人で¥はツライょね;
お世話かけます><というワケでちょっと座りつつ…

k「ハトさんドワで来るらしいよ」

ぉ♪それイイ!!(・▽・)ドワ爺では初対面だv
さてボチボチ狩りますか〜といって狩る内にいつの間にかドワ爺が混ざっている!?
ワカメダンスでドワ爺=ハトさんだと判明w
…ドワ爺のアクションって可愛いのねv

周りは全て赤ネまみれでツライながらもボチボチ消化!
でも沸き早ぇぇぇぇぇッ☆(イヒw
すぐさま通路に退散!w
これ逝く!絶対今日は誰か逝くゾ♪(←死神のおつげw

魔呼さんの眠い発言にいやらし系ブラ絡むv(※チュー迫るw
そのぼくにモルさん絡むv魔呼さん絡み返しwkonさんキスエヴァw盟主殿逃げ!
…マテ、盟主!(ガシッ☆

ってあふぉなことばっかりやってると、モルさんがオゥガさん呼んでくれた!ぇ;ぼくのワガママで来てくれるって…
さすがダイアモンドアップル!鬼ィサマ!(爆☆

お陰様で狩りの速度アップ!やっぱり強い♪強い♪(///惚v

魔呼さん&モルさん落ち↓
無理して付き合っていただきありがdでしたー!
また遊びましょうね^^ノシ

調子よく狩り狩りしてる途中sokuratesuさんから初WISが!?
他のみんなが呼んでも良いというので拉致!w
ハジメマーヽ(*´▽`)ノ約束通り一曲歌っていただきまっせ〜♪

s「俺の歌をきけぇぇぇぇぇぇ!!」

聞いた==============☆
初歌聞かせてもらいました!TUEEEEEEEE;;
調子に乗った一行、モンスにタコ殴りかかるが、あれ?盟主殿がいない!?
アシしてたブラ、盟主殿のゲージが真っ黒なのに気付く…
床に沈んだ盟主ハケーン(σ・∀・)σ☆

B「Jチンダ;;」

enさんのリザにて復帰したものの、流石に凹み気味w
やっぱり死神の予感は当たりましたね(*´_ゝ`)


J「魔法ダメ500以上食らってる…」
わぉ♪それだけ思いっきりやられたら気持ちイイ!!(・▽・)じゃんかw(←ブラなりの慰めの言葉DEATH;

ん?なんかケス・クレールさんから初WISキタ━━━(・▽・)━━━!!
また拉致れの言葉に死神ブランカ勧誘するも失敗><
蟻荒地でクラハンしてるとのこと♪んじゃ今度遊んでね^^
…なぁ〜んて言ってたら、たまたまオゥガさん&konさんのシャウトに乗ったときにクルマで叫ぶケスさんハケーン(σ・∀・)σ
ハジメマー!!
少ししたらもぅ落ちるということでしたが、シャウトで直接会話する事が出来ましたー☆
今度は直接会いましょうね^^ノシ

その後も楽しくチャット&狩りをしていたんだけど…途中ブラ沈黙…
PLが具合悪くなって一時的に追尾にして離脱…
ROMしながらやっぱりしゃべらないブラはブラじゃねぇ!と気合入れ復帰w
なんだかその後いろんな方からWISやら優しいお言葉きました;
心配お掛けしましたm(__)mこの場で感謝☆

オゥガさんの時間が迫りクルマPT解散しましたが、今度SWレベル上げスパルタ合宿やるとのこと…(ぇえ!?
スパルタやだ♪優しくしてね?にkonさん「_!」即答!w

いあいあ、楽しみにしてますょ^^
オゥガさん&konさんまた遊んでネー♪

enさんも落ち↓お疲れサマでした♪
いつも晩くまで付き合ってくれてありがd^^ノシ

そのまま現地解散かと思いきや、あぶら爺ちゃ(ハトさん)から「生贄逝こう!」とのお誘いが〜♪♪
逝く逝く♪ぼくらも連れてってーv

爺ちゃのリアル友果物ナイフさんと城村で合流し、黄昏イベに初参加していざ逝かん!生贄へ!
ぉゃ?偶然いたkonさんも結局拉致してGOー!w

入り口付近でナント!焔帝さんハケーン(σ・∀・)σ
なんてことなの!あまりに唐突過ぎて辻推薦が未遂に終わる…
途方に暮れていると檻の反対側に焔帝さん見つける♪
ハジメマーヽ(*´▽`)ノ(←今日何回目?w
今度は狩りに拉致らせてもらうネー♪♪w

ぼくのOUT時間迫っていたため、かなりハイペースで狩りましたが、お陰様で1Hで10%以上稼げました!ウモォー(°д°*)
しかも赤耳現品デタ━━━(・▽・)━━━!!
転職直後の果物ナイフさんに友達価格で進呈し、懐もあったかv



最期はぼくバタバタしてろくに挨拶も出来なかったのでココで…

盟主殿、あぶら爺ちゃ、果物ナイフさん誘ってくれてありりーでしたv
とっても楽しかったょぉ〜♪♪(*^ω^*)ノシ




今日は久々のINでしたが、HPでしか会ったことの無かった人全てに会うことが出来ましたーヽ(´▽`*)ノ
スバラシィ!とっても楽しく、新鮮な1日となりました♪
影の薄れ掛けていたぼくらに付き合ってくださった方、誘っていただいた方、途中参加してくださった方に心から感謝を…
次はぼくからもWISさせてくださいねー^^ノシ

画像はクルマPTヒートアァァァァップ☆の図w

2005/06/11(土) コンプ・ザ・フレンズ★IN★クルマ
なんだかクラハン日記ヒサビサで緊張しちゃうぼくは・・・やっぱ過去の人だと思いましたw
でもね、INしてみたらアラ不思議♪♪
みんなSW愛しちゃってるんじゃなぁ〜ィ?(´ω`*)v
感じたょ!ぼくは今日全身でみんなの愛を感じたZE!!w


0時頃INを予定していたぼくDEATHが、少々遅刻してしまい…既に盟主殿はじめensisさんもスタンバイしてくれてた♪
よかったー☆ぼく忘れられてなかったょぅ(ノヘ。) …と喜んでいたら、

J「魔呼さんとモルゲンレーテさん来るって。konさんもギランから走ってくるらしい」

マジか!?今回も濃い方々が集まる模様…(ヮクヮク♪
konさんとかHPでしか会ったこと無いし、期待はMAXにーヽ(*´▽`)ノ
間もなくモルゲンレーテさん合流&少し後に魔呼さんも到着!

モ「konさん迷子になったみたい」

ぇ;;固まる一同w
まいっかぁ〜♪マターリ待つべ+(°ー°*)
という事で、ボチボチ茶で盛りあがっていると、魔呼さんが倉庫からクロノカンパナを持ち出し「良い音が鳴るよ」の一言で、SWに火が点くw
全員がカンパナ持ち寄り&なじぇか盟主殿が片手にタンバリン…(何;

J「殴ってみて良い?」

盟主殿がヮクヮクしながらぼくの正面に立つ…
やっぱりぼくかYO!!凸(°д°*)w

あれ?殴れないって??

モ「街中じゃ殴れませんよ?」

へへ〜ん♪盟主殿、残念でしたぁ♪♪(ぼくモナorz
ん?何処からとも無く聞こえてくる鐘の音…走る盟主殿追いかけると荘園管理人を殴る魔呼さんw

殴らせろー!!とばかりに盟主殿管理人タコ殴りw
その内全員が管理人にカンパナぶつける…

キレイな音よりも異様に当たらないダメの方が気になりだし、まるで集団リンチw
その光景に、知らない人も混ざりだし、踊り出す人も♪
カインは平和だょなぁ。。d(・ω・*)

暫くしてkonさん到着!!派手に迷いましたナ…フフフv

行き先はクルマにケテーイ☆(σ・∀・)σさっそく5−5−!
途中、konさんがハトさんを誘ってくれたようで、波乱の予感にブラは密かにほくそ笑んでおりましたw

2005/06/04(土) 【短編小説】―決意W―
W



どこからともなく聞こえてくる聖歌。
大きなホールを巨大なシーレンの像が見下ろし、その様子に目を細めていた。
ここはダークエルフの村から東へと抜けた位置にある御堂(みどう)…
ダークエルフが愛し、敬う神…シーレンを奉った神殿であった。
その下に静かに傅いている二人のダークエルフ…。
JENDとBLUNCAである。
その正面には神官がおり、時折頷きながら鋭い眼光を二人へ向けている。

「なるほど…それで、そのヒューマンを助けるために私に知恵を借りたいと?」

「はい。老齢で博識な神官の貴方なら何かご存知ではないかと…」

「ほう…感心な事だ。しかし、なんとも愚かなヒューマンであることよ。
種族も違うダークエルフの娘を救うために禁忌を犯すとは…のう?BLUNCAとやら?」

「何DEATHってッ!?」
拳を握り締め立ち上がるBLUNCAをJENDが押さえる。

(やめておけ!少なくとも今は…ランのためだぞ!!)

JENDの耳打にBLUNCAはしぶしぶと跪く。
長命種のエルフやダークエルフは自分が最高の種族であり、神に選ばれた存在であると信じてやまない。
しかも、老齢な神官ともなればそのプライドは空よりも高いものだったのである。
不快そうな眼差しをBLUNCAに向ける神官は、尚も高圧的な態度で続ける…

「ふん?…私への無礼はシーレン様への冒涜だと覚えておくがいい。次は無いと思えよ、娘。」

「…はい……」

「しかし、脆弱なヒューマンが生意気な事をする。どこからその膨大な魔力を得たのであろう?」
暫くの沈黙…。
神官は蜀台から自分の指先へ灯を移し、空中に何かの魔法文字を描きながら思案している様子。

その間先ほどまで上機嫌であったBLUNCAに表情は無かった。
神官がLUNBRETTAを侮辱して以来一度も顔を上げずに俯いている。
泣いていたのである。
声も上げず、大粒の涙がこぼれそうになるのを耐えながら喉の奥へと流しこんでいた。
神官とはそんなに偉いものなのか?
ダークエルフとはこんなに傲慢な種族であったのか?
だからこの村は100年後には滅びてしまうのだ!
LUNBRETTAの救済方法が分かればこんなヤツ…!!と。
JENDはその様子に気付き、そっとBLUNCAの背中を擦ってやる。
同じ気持ちであった。
自分もいつか年をとるが、絶対にこのようには成りたくないと切に思う。
背を擦る手とは反対の手で床に堅く拳を握り締めていた。

やがて神官はニヤリと笑い、話し出した。

「なるほど…娘、そのヒューマンはその年108を数えると申したな?」

「はい…」

「それだ!108とはヒューマンの煩悩の数を表す数字であるのだ。
魔力の源である”魔”とは、本来はこうでありたい、こうだったらいいなという願いや希望だ。
それが極限に達する年を選んだのであろう。なかなか味のある事をする輩であるな。
ヒューマンらしい小賢しい知恵である事よ。」

「………。で…何か対策は無いのでしょうか?神官殿?」

「ふむ。なぁに、簡単な事だ。徳を積めば良い。」

「徳?」

「そう、徳だ。そのヒューマンと魂を分けた娘がそやつの代わりに善行を積み重ね、魂の浄化をする。
要は、邪悪な者どもを片っ端から切り捨て、血祭りにあげれば良いのだ!
さすれば、徳が罪の重さを越えた時にそのヒューマンはやっと転生することが出来るであろう。
しかし、それは途方も無い時間と数を要する…
脆弱で愚かなヒューマンのために、おぬし等はそれが出来るか?」

「出来ますとも!」
即答し二人は立ちあがった。
その目に決心は固く、神官を睨みつける。

「フハハハハッ!ヒューマンの毒に当てられたのか、愚かな兄弟よ?
ならば行くがいい。」

JENDはニヤリと笑った。

「何とでも申されるがいいだろう。
しかし、我々は同族には無いものをそのヒューマンの青年に貰ったのだから。
この地にもう未練もありませぬ!我々は故郷を捨て、旅に出ます!
神官殿、知恵を貸していただき感謝いたします…では!」

「ふん、哀れなそなた等にシーレン様の御慈悲があらんことを…」

皮肉な祝福の言葉も聞かず、二人は走り出していた。もう迷いは無い。
あの青年に会えるのであれば何と易いことであるか…。

村を出て二人は目に入るモンスターの一団に次々と切りかかった。
今は1分1秒が惜しい。

「JEND!」

「何だ?」

手を休めることなく二人は会話する。

「私…いゃ、”ぼく”は今後兄上が復活するまで、女を捨てるゾ!!」

「ふん、好きにすればいいさ。俺もお前を許婚だなんて思わねぇ!ビシビシ鍛えてやるから覚悟しておけ!」

「望むところだ!!」

新たな決意を志にJENDとBLUNCAは夥しい血の海の中に生を求め続けた。
LUNBRETTA…いつか友であり兄である彼と再会するために…。


―fin―

2005/06/03(金) 【短編小説】―決意V―
V



無事地下都市へと帰還した2人。
賑やかとは言えないが、どこか神秘と妖しさ漂う石造りの街並みは、ひんやりとして心地いい。
行き交う人々は皆目つきが鋭く、何となく張り詰めた表情のダークエルフばかり…
しかし、

「おい、あんまりキョロキョロするなよ見っとも無い奴だな;」
BLUNCAはとんだおのぼりさんであった。
時折壁に手をついてみたり、立ち止まってはマジマジと何かを観察している。

「いぃじゃない♪こんな荘厳な地下都市は始めてなんだもん♪スゴィスゴィ!」

どこか懐かしいにおいがする薄暗い空間に、青白い炎が煌々と燃えて揺らめくたびに見事な彫刻が浮かび上がる。
入り口から中ほどまで差しかかると、中央広場の大きな手の彫刻が見えた。

「JEND、あれは何??」

「ん?あの更に地下に巨大な彫像が奉ってあるんだ。あれはその一部。
何の彫像だかは知らないが、きっと何かの神かその使いなんじゃねぇか?
あとで神官殿にでも聞けばいいだろ。ほらほら、行った行った!
昼間のうちに宿とっとかねぇと部屋が無くなっちまう…」

ぐいっ…
そそくさと行こうとするJENDの袖をBLUNCAが引っ張った。
その勢いでJENDの首がカクンと揺れる。

「行こ行こ、JEND連れてって♪」

「イタタ…!ったく、お前はさっきからいい加減にしてくれよ…頼むから;」

とは言ったものの、やがてJENDはやれやれ…と頭を振ると、彫刻に向かって歩き出す。
根負けである。どうせ言ったところでBLUNCAは聞きはしないのだから。

彫刻に向かって伸びる大通りには人々が露店を自由に広げ、賑わいを見せていた。
武器を売るもの、鎧を売るもの、何かの図を売るもの…
沢山の露店にまたもBLUNCAは興味津々な様子でキョロキョロしている。

(今度は何か買えとか言うんじゃないだろうな…;)

内心肝を冷やしつつ、JENDはBLUNCAの背中を押しながら進む。
そこへJENDの目に一件の露店が目に入った。
なかなかいい武器を置いている。

「ブラ、お前はここで待ってろ。」

「え?何?自分だけ何処か行こうなんてズルイょ、JEND!」
私は道も分からないんDEATHからねーなどと都合のいい理由で結局ついて来たのだった。

「ふむ…中古のわりには手入れが行き届いてるんだな…」

「そりゃあモチロンですよ、ダンナ!安くしときますゼ?」

JENDは売人のドワーフと話しこんでいる…。
BLUNCAは小さな絨毯に広げられた刃物類を一つ一つ眺めていた。ナイフ類が豊富だ。
ククリ、ペシュカド系ははわりと得意であったが、何分扱いが難しい。
死に至るまでの数ヶ月、寝こんで鍛錬を行っていなかったBLUNCAでは無理だ。
槍類は邪魔だ。持ち歩くのもだるい。
他にも手ごろな片手剣や鈍器があったが、BLUNCAはそんなもの触った事も無かった。
そこへ、武器棚に立て掛けられたあるものが目に入った。

「…へぇ、爺さん話せるじゃねぇか。良し!それを貰おう!
どうだブラ、お前もこれがいいと思うだろ?…ってあれ?アイツ何処行ったんだ?お〜い…」

ふとBLUNCAが居なくなった事に気付いたJENDは辺りを見まわす。

「…ったく、ちょっと目を離すとこれだ…手に負えんな;;」

JENDは近辺を歩き回った。すると武器棚の前に座り込んだBLUNCAを見つける。
何かに見入ってこちらには気付いていないようだ。

「ここに居たのか、なぁ少しは大人しくしてくれよ。買い物も出来ないだろう…ブツブツ…」

BLUNCAはJENDに気付くと立ち上がり、無言で1本の弓を指差す。

「あん?これがどうしたんだよ。まさか買えとか言わないよなぁ…
俺金持ってないって言ったよな、ブラ?…あ、ありゃランだったか;;」

コクリ…と首を縦に振るBLUNCA。

「買えってか!?おいおい、勘弁してくれよブラ嬢ちゃん;
しかもそんな爪楊枝みたいな棒っきれで敵なんか倒せるもんかよ。」

プルプル…今度はしきりに頭を振り、なおも弓を指差す。
そこに飛び入ったのは先ほどJENDが話していたドワーフであった。

「いやぁ〜お嬢さん、お目が高いねぇ!そりゃフォレストボウだ。
狩用のショートボウを戦闘用に改良した特別製だよ〜。
ダンナ、有難うございやす!いい買い物しまいたよ!」
ここぞとばかりに包装し、JENDに渡す。

「お、おい!俺は弓を買うなんて一言も…」

「まいどあり〜。」

「………。」

ハルバートをガツンと床に鳴らし、ニコニコしながら凄むドワーフにJENDは無け無しの金を渡したのだった。

鼻歌交じりで急に大人しくなったBLUNCAとは反対に、JENDはゲッソリとしたまま宿に着いた。
荷物を部屋に置き、最低限の貴重品だけを取り出すと、2人はまた街へと向かった。

中央広場の彫像の傍らにいる案内人に話しを聞くと、神殿はさきほどミサを終えたばかりだと言う。
ある意味、買い物も暇潰しに丁度良かったと考えるべきだったのだろうか。
気を取り直し、二人は本来の目的地である神殿へと向かったのだった。

2005/06/02(木) 【短編小説】―決意U―
U



JENDが一部始終を話し終えると、BLUNCAは力なく膝を付く。

「あぁ、兄上は私の為に……なんてことを…」

「おい、どうしたしっかりしろよ、ブラ?100年なんてすぐじゃねぇかよ?
ヒューマンったって、あと80年もすれば生まれるんじゃないのか?」

「違うの…兄上はあれでも私より年上、108歳なのDEATH…
本来なら、もう生まれて8年は経過しているはず…だけど…
ハァ……その様子だとJENDは…何も聞いてはいないんだね…?兄上らしいゎ…」

「なんだよ?どうしたってんだ?」
BLUNCAは俯いたまま重い口を開いた。

「兄上からは、自分は魔導師だと聞いた?
彼は脆弱なヒューマンでありながら、その才能から魔導師へと上り詰めた方なのDEATH…
あんな性格だけど出来の悪い私と違って、彼には本当に不可能は無いと詠われたくらいなのDEATHょ?
なのに、私が軽はずみな願いをしてしまったばかりに……兄上はおそらく…もう……」

「…?だから何だと聞いている!ったく、兄妹そろって勿体つけやがる。」
髪をくちゃくちゃに掻き毟るJEND。
しかし、先に溜息をついたのはBLUNCAだった。

「おそらく…もぅ転生出来なぃ…きっと消滅してる…
私をここに送るのには、higthクラスの魔法と知識、数々の禁忌を犯さなければならないんDEATH…
でも、それをやってしまうなんて…軽率だったゎ…私なんてことしちゃったんだろ…
兄上の性格を知っていれば予想できた事なのに…」
それを聞いてJENDは愕然とした。

「何だと!?アイツはそんなこと一言も!!そんな素振りさえ……あ…!」
最期に見たLUNBRETTAのどこなく寂しそうな顔を思い出す。
穏やかでありながら、どこか影を思わせるあの眼差しの意味は、そういうことだったのか。

「クソッ!そういうことか…格好つけやがって…」
JENDは震える拳を堅く握り締めた。

「おい、ブラ!何とかしてやれねぇのか?
俺はアイツに貸しがあるんだよ。きっちり払ってもらうと約束しているんだ!
このままトンズラなんかさせねぇ…俺がゆるさねぇ!」

「私だって気持ちは一緒だょ!だけど…私には兄上のような膨大な魔力も、技術もないんDEATHょ!」

「くっ……」

沈黙…。無力感が2人にのしかかる。なんと不甲斐ないのだろう。
足掻く、ひねり出す、思考錯誤する…
しかし長寿のダークエルフとはいえまだ若い二人にはどうすることも出来なかった。

だが、ふとJENDはあることを思いついた。

「そうだ……そうだよ!神官殿に知恵をかりるってのはどうだ?」

「え?神官??」

「あぁそうだ!老齢な神官殿の知恵を借りれば何か対策を知っているやもしれん。
ここからシーレンの神殿は近いぞ?半日もあれば着くだろう。」

「…なるほど、いぃ考えDEATHね!行こう、JEND!私も連れていって、ね?ね?
そういえば…ここは一体どこなんだろ?こんな緑豊かな場所なんて、まるで森エルフの里みたぃだね♪」

「…どこって……お前は自分の生まれ故郷も分からないのか?
それとも未来のダークエルフの領土とそんなに変わってしまっているのか?」

「なんDEATHって?ここがダークエルフの領土!?そんなもの100年後にはないょ…?
私が生まれた村は地下だもの。草も生えぬ荒廃したドラゴンバレーの奥地に
ダークエルフ達はひっそりと地下都市を設けて隠れ住んでいたのDEATHょ?」

「ドラゴンバレーだと!?ドラゴンバレーはここから遥か南西だぜ?」

「んー…よく分からないけど…今から数十年のうちに大規模な地殻変動が起こるのかもしれないね…
そんなのどんな文献にも載っていなかったけど…
まぁ、いいゃ♪着るものや武器も欲しいしお腹も空いたしね、一度最寄の街へ行こう!
ナンだかちょっとヮクヮクしちゃうな…v5ー5ー!」

無邪気に喜ぶBLUNCA。兄に似てなんと単純明快な娘だろうと感心してしまう。
だがJENDはその様子に密かに安堵していた。
LUNBRETTAのことで一番悲しんでいるのはBLUNCAのはずなのだ。
僅かな希望でも、今は藁にでもすがりたい…。
友の為に…。
兄の為に…。
2人は急ぎダークエルフの村へと帰還したのだった

2005/06/01(水) 【短編小説】―決意T―
T

BLUNCAの目に光りがうつる…。それはありえないことであった。
最期の記憶は兄の腕の中…もぅ言うことを聞いてくれない自分の手足を
精一杯伸ばして兄にすがりついた。
景色が涙で歪み、ぼやけ、何度も呼んだ兄とJENDの名。
本来ならばそれで終わりのはずであった。

指先に力を込める。……動く。生きている??
困惑するBLUNCA。とりあえず起き上がってみる。
柔らかい草むらに一つの焚き火跡が燻り、崖下に広がる海原が朝日を照り返している。
キラキラと輝く美しい光景。それを眺めながらBLUNCAはくすりと笑った。

(なぁんだやっぱり私死んじゃったんだゎ…もしかして天国にこれたのかな…
ナンだか思っていたより現世に近いものなんだね…)

――そして数刻の間、じっと膝を抱えて海を眺めていた。








どれくらいそうしていただろう。ふと、遠くで一匹の獣の遠吠えが聞こえた。
最初はなんとも思っていなかったが、それは段々と数を増し、近づいてきているように思えた。
…不審だ。BLUNCAは長い耳を欹て、気配を探る…。近い…。

立ち上がり、さらに嗅覚、視覚も尖らせていく。
ついに獣を目で捕らえた。西南西の方角に2匹、南に3匹、真西に6匹…。
否、まだ数はどんどん増えている。
BLUNCAは着ていたものを探り、一本のナイフを見つける。

(チッ…こんなんじゃダメだ!だけど…!!)

臨戦体勢に入ると同時に、獣の気配も静まる。
こちらの様子を探っているらしい。

突如BLUNCAは走り出した。先手必勝である。
こんな鈍らのナイフではとても勝ち目は無いと踏んだのだ。
ならばこれ以上数を増やされる前に突破しなければならない。

敵を捉えた。狐?…いや、オオカミだろうか?
BLUNCAはその一団に突っ込んでいく。

突!!

キャゥン!とオオカミが尻尾を巻くのを見計らって、素早くナイフを返し2匹目へ…。
次々となぎ倒していくBLUNCAであったが、獣たちはどんどん増え、減っていく気配が無い。

「なにょこれ!?ココ天国じゃなかったの?」

躍起になってきていたその時であった。
オオカミの1匹がBLUNCAの足首を捕らえた。
その隙を逃さんと残りの獣たちが一精にBLUNCAの急所を狙って飛びかかってくる―――!!

(まずい!!)

BLUNCAは目を瞑った。奥歯を噛み締め、痛みが来るのを待った。
しかし、数秒経ってもそれは来ない…。
不思議に思い、片目をうっすらと開けると、そこには獣の死体と
どこか見なれた男の背中があったのだった。

「よう!おてんば嬢ちゃん。起きたんならそう言ってくれよな。探したよ。」

聞き覚えのある声。どことなく雰囲気は違うが、その姿は記憶と全く変わりない。
見間違うはずが無かった。

「JEND!!」

BLUNCAは涙した。もう会うことは無いと思っていた婚約者の姿。
思わず飛びつき、力いっぱい抱きしめる。しかし…

「おい!ラン!?そんな格好で引っ付くなよ、気持ち悪りぃだろうが!!」
といってJENDはBLUNCAを思いきり突き飛ばす。

(……え?)

JENDの意外な返答にBLUNCAは驚いた。
”ラン”とは兄の愛称である。
何故?自分はBLUNCAであるのに…。

「何言ってるの、私は”ブラ”だょ?それとも兄上もご一緒DEATHか?JEND??」
独特のイントネーションでしゃべるBLUNCA。
そしてJENDはふと違和感を感じた。

「あん?”私”だと…?」
するとJENDは突然あぁ!と言って手を叩くと苦笑しながら言ったのだった。

「すまん;お前が本物のBLUNCAなのか。初めまして…だよな?ようこそ100年前へ!」

「えぇっ!?…何、何どういぅ事??」
BLUNCAはさっぱり状況がつかめない。
困惑しているBLUNCAに、JENDは先ほどのことを詳しく話して聞かせたのであった。


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