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2006/07/02(日)
iPod nano
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俺はいつも学校帰りの電車の中で、胸ポケットに入れたiPod nanoで音楽を楽しんでいるわけ。 その日もまったくいつもどおりの平穏な一日を過ごし、帰宅の歩を進めていたわけ。 改札を抜けると電車の発車ベルの音がしたわけ。 で、もしかして自分の乗る電車かもと思い懇親の力でダッシュしたわけ。 エスカレータは混んでいたから階段を2段スキップで駆け上っていったわけ。 そして発車間際だった電車はやっぱり俺の乗る電車だったわけ。 なんとか滑り込みセーフで駆け込み乗車をクリアした俺は、全身抜けるような疲労感に襲われて、 息も絶え絶えで準満員電車の中を掻き分けてつり革につかまったわけ。
でだ、これだ。iPod nano。 あれは音量を下げるときには丸いボタンの上を円を描いて指でなぞるよな? ちょっと満員電車の中にしては音量がデカかったから、音を下げようとしたわけ。 胸ポケットの上から人差し指でクリクリっとしたわけ。 駆け込み乗車の疲労を伴い、息を切らしながら。
「ハァハァ息を漏らしながら、自分の胸ポケットのあたりを指でクリクリ」
この行為を想像してみてほしい。 前に座っていたOLさんの冷ややかな視線と、隣に立っている女子高生3人組の軽蔑のささやき。 俺はそのときは気づかなかったが、明らかに変態扱いされていただろうな。 あ〜、俺を含めてみんな死ねばいいのに。
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