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2005/09/08(木)
ブロンド3
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ドライブの好きなブロンド娘がサンディエゴまであと2時間のところで、故障で停車していたトラックの運転手から呼びとめられた。 男が彼女の車に寄ってきて「サンディエゴに行きますか」と尋ねた。 「えぇ、この車にお乗りになりたいとでも?」 「僕じゃないんです。トラックの修理に3時間はかかります。問題は、後ろに乗せてある2匹のチンパンジーです。サンディエゴ動物園に届けなければならないんです。こいつらは少々ストレスが溜まってきたようですから、いつまでも車に閉じ込めて置けません。恐れ入りますが、こいつらを動物園へ連れていいって頂けないでしょうか。お礼に50ドルをお支払いします」 「喜んでお手伝いしますわ」 といって、ブロンド娘は2匹のチンパンジーを後の座席に乗せ、慎重にシートベルトを掛けて走り去った。
それから5時間。 トラック運手士がサンディエゴの中心街を走っているとき、不意に恐ろしい光景にぶつかった。 先刻のブロンド娘が、周りの人たちには愉快な光景だが、2匹のチンパンジーの手を引いて通りを歩いているのだ。 急ブレーキをかけて車を道路際に止め、ブロンド娘にかけよった。 「いったい君ィ、こんなとこで何しているんだい? 僕は50ドルで、こいつらを動物園に連れて行くように頼んだんだよ」
「わかってますわ。ちゃんとこの子らを動物園に連れて行きました。だけどまだお金が残っていたので、私たち映画を見てきましたの」
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