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2006/06/13(火)
カズさん?
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日本としては最悪な状況だった。 ここで負けると決勝トーナメントを逃してしまう、運命のブラジル戦。 前半、ブラジルの猛攻で1点を先取される。 後半もブラジルの怒涛の波状攻撃に引く一方。 高原も大黒も巻も…点が取れない。 中村のFKもGKジーダに阻まれた。
もうだめか…。
サポーターもそう思っていたその時、スタジアムが異様な空気に包まれた。 ピッチの外でアップを開始するあの男の姿が…!
「…この苦境を打破してくれ…頼む…」
ジーコも祈るような気持ちで送り出した。
うなだれた様子で引き返す高原に、肩を優しく叩き労をねぎらう。 「あとは任せろよ。お前はよくやったさ」
ブラジル代表の選手は彼を見ていた。 「あんなおっさんが今から何かできるのかよ。ハハハ、クレイジーだ。」
しかしブラジル代表監督パレイラは恐れ慄いていた。 「ミウラ?・・・あ、あのミウラか?・・・ついにきたか・・・。マ、マークを徹底しろ!」
残り10分とロスタイム…背番号11 三浦和良。 ついに緑のピッチに躍動する。
一方柳沢は定食屋をはじめた。
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