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2006/03/18(土)
卒業式 (not釣りネタ)
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今日は次女の小学校卒業式・・・ついこの間まで赤ん坊だった筈なのに、やはり時の経つのは早いもんである。 歳を重ねるごとに時間の流れが加速度的になると言うが、特に最近は釣りに音楽に仕事にと、日々忙しくも楽しい毎日を送っていると、ホントに1年なんてあっという間に過ぎ去ってしまう。 1日が48時間くらいあったらいいなと、真剣に思う今日この頃である。
そんな事はともかく、やはり卒業式と言えば涙が付き物だ。 愛娘の卒業ともなれば、最近涙腺の弱いオイラにとって、相当覚悟の要るイベントになるだろう。 涙が耐えられなくなった時の照れ隠しにと、あくびの練習なんぞをしながら、妙な気合を入れて女房殿と共に小学校の体育館に向かうオイラであった。
会場の父母席に座って暫く待つと、いよいよ卒業生の入場だ。 おぉ、みんな小奇麗に着飾ってニコニコしながら歩いてるけど、後でみんな泣き出すんだろうなぁ・・・。
卒業生が着席すると、すぐに卒業証書の授与が始まる。 娘の出番まで時間を持て余していたオイラだが、ふと父母席の真ん中辺りのポッカリ空いた空間の方を見ると、どう見ても卒業生の父親には見えないオヤジが1人ポツンと座り、事もあろうか本なんぞを読みふけっている。 場違いにも程があるそのオヤジを観察しながら、 「ひょっとしたらドサクサに紛れて入り込んできた卒業式マニアのオッサンなんじゃねぇかぁ!?」 などとあれこれ想像を逞しくしていると、何だか可笑しくなってきて、終いには笑いが止まらなくなってしまった。 この厳粛な雰囲気の中で大声で笑う訳にもいかず、ただひたすら窒息状態になるオイラであった。
ひとしきり笑ってようやく落ち着くが、卒業生105人に一人一人卒業証書を手渡す作業は延々と続いている。 隣に座っている女房殿は、知っている子供が壇上に上がるとあれこれと解説してくれる。 女房殿:「あの子には昔よく苛められてたんだよね〜。」 オイラ:「ほう、そんな事があったんだ。」 女房殿:「あっ、あの子は児童会長だったんだよ。」 オイラ:「へ〜、うちの娘どもには縁が無い話だねぇ。」 女房殿:「縁がないどころか、sea(長女)なんて、『児童会長ってなに?』なんて調子だから・・・」 オイラ:「・・・・・」 いつもマイペースだから、長女らしいと言えば長女らしいのだが、そんなアホな姿が瞼の裏にフラッシュバックしてしまった日にゃ、あんた、再び窒息地獄ですよ! はらわたがよじれるのを必死で我慢しながら、笑っているのを悟られないようにずっと下を向いて小刻みに体を震わせてたら、周りから見たらきっと感動に打ち震えるお父さんに見えた事だろう。
なんとか峠も越えた頃に、今度は父母席の前の方で「へ〜クション!」と、なんとも間のいいドリフのカトちゃんばりのクシャミがひとつ・・・。 これで完全に事切れてしまったオイラ、その後は笑いのラビリンスの中で最後まで地獄の苦しみを味わう事に・・・。 感動で涙する筈だったのに、結局笑い倒して涙が止まらなくなってしまったオイラであった。
そんな卒業式も無事終わり、校庭に出て記念写真を撮り合う子供達・・・。 みんな最後までにこやかで、結局泣いてる子供は1人も見る事ができなかった。 考えてみたら、私立に進学する一部の子供を除いて、みんなそのまま同じ中学校に進む訳で、別れという感覚がないから涙なんて出なくて当然か。 卒業=哀愁という連想は、大人の勝手な妄想だったって事かな。 そういえば長女の時もそうだったっけ。
しかし、1年生の頃には登校拒否でさんざん親を悩ませてくれた次女だったが、こうして友達と楽しそうにはしゃぎ回る姿を見ていると、本当に成長を感じる。 父親としてはやはり感無量である。 長女が入学してから10年間、お世話になった小学校ともこれでお別れだ。 「ありがとう」と心からお礼を言いたい。
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