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2006/05/17(水)
青森探訪 (not釣りネタ)
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全国あちこちと仕事で飛び回っているオイラだが、今回初めて青森県は三沢市に出張する機会を得た。 実は今オイラが担当している商品の工場がこの三沢にあるのだが、この部署に移って既に2年半以上経っているというのに、何故か今まで一度も訪れていなかったというのも、考えてみれば奇妙な話である。
羽田を発って1時間ちょっと、飛行機は無事三沢空港に着陸する。 三沢と言えば米軍基地のある街・・・この三沢空港も、本来は軍用の飛行場なのだが、民間機が「間借り」して離着陸しているという事だ。
飛行機がランディングするとまずその異様さに驚かされる。 周りに駐機しているのは全て軍用機・・・民間機は1機も見えないのだ。 この空港に定期便を乗り入れている航空会社はJALだけだし、しかも東京便が1日3往復、大阪1往復、千歳1往復のみだから、民間機が他に見えないというのも頷ける。 しかもあくまで軍用空港、いかなる場合も軍用機が最優先されるから、例えば緊急でスクランブル発進するような事があると、民間機は離着陸ができなくなって、何時間も待機させられる事もしばしばあるという。 戦闘機やら輸送機、哨戒機といった飛行機が、目の前で爆音を轟かせて離発着する姿が見れるとあれば、戦闘機マニアなんかにはたまらない空港だろうが、普段「普通」の空港に慣れているオイラにとっては、「異様」以外の何物でもない。 なんか、戦場にいるような錯覚さえ覚える。
更に驚く事に、滑走路脇を米軍兵士と思しき一団がせっせとジョギング(トレーニング?)をしている。 いや、空港の周りの道路ではなく、空港敷地の中、滑走路の側道みたいな所を平然と走っているのだ。 う〜ん、やっぱりここは普通じゃない!
人口約4万3千人、これにアメリカ人だけで1万人プラスされると言うから、空港に出入りする外国人の姿も多く、何となく横須賀以上に「アメリカ」的であるように感じるが、一歩空港の外に出ると、やはり緑に囲まれた東北の片田舎といった雰囲気だ。
今回はお得意様の接待も兼ねていたので、古牧温泉という温泉宿に宿泊する。 夜はバイヤーを連れて、地元では有名なすし屋に出向き、「大間のマグロ」他、新鮮な海の幸を堪能、宿に帰ってのんびり湯に浸かって酔いを醒ますと、同行した「北陸の舎弟」と連れ立って再び三沢の街へ・・・。
しかし、地方都市へ出張して、地元のスタッフがいない夜の街ほど不安なものはない。 ホテルから乗ったタクシーの運ちゃんに適当なお店を聞くと、「やっぱり良心的なお店がいいですよね?」・・・ そりゃあんた、当たり前だろうが!と思いつつ、一応「それじゃ良心的じゃない店もあるんですか?」と聞くと、「いや、そういう店もないですけどね。」・・・ う〜ん、なんて長閑な街だ。
で、運ちゃんに紹介されて入った店で小1時間飲み、清算するとこれがまた安い! 思わずもう一軒ハシゴして、午前2時にようやくホテルに戻るオイラ達・・・う〜ん、またやっちまった! どうもこの男と一緒だと時間が経つのを忘れてしまう・・・。
余談だが、宿泊した古牧温泉は広大な敷地を持ち、グランドホテルが4棟の他、岡本太郎記念公園や、渋沢記念館等が併設されている。 露天風呂の目の前にある池には岡本太郎作による「かっぱ神像」なる彫刻が立っており、家に帰ってその話をすると、最近岡本太郎のカッパに嵌っている次女に、「お父さんばっかりズルイ!私も連れってて〜!」と泣かれてしまう始末・・・。 おいおい、何てったって青森だぞ! 流石においそれと「いいよ」とは言えない哀れな親父であった。
しかし、「遠い!」と思っていた本州最北端だが、飛行機で行けばたった1時間足らず、最近は「はやて」なる新幹線も八戸まで乗り入れているから、こいつに乗っても東京から約3時間半で三沢まで行けてしまう。 今回いろんな意味で勉強になった青森出張だが、いや、地方出張ってのは新たな発見があって実に面白い。 頑張ってお金貯めて、娘を連れて行ってやるってのもいいかもしれないな。
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