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2006/07/16(日)
南の風 中潮
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たまに時間があいても、最近は浮気ばかりしていたオイラ、気がつけばもう一月半以上も福浦で竿を出していない。 4月に歳無しで派手に花火をあげたのはいいけれど、当然の事ながらその後はパッタリと本命の気配を感じない。 そうこうしているうちに、7月に入って再び福浦にチヌが大挙して舞い戻ってきたらしい。 仕事やバンドに忙しく、みんながバカスカ本命をあげるのを、ただ指を咥えて眺めているだけのオイラ・・・。 この3連休、持ち帰り仕事を抱える程忙しいけど、何とか竿を出したい! そして今日、仕事は終わるメドさえ立っていないけど、とりつかれたように福浦に車を走らせるオイラであった。
午後4時半、現地到着。 昨日に比べ、曇り空で暑さもそれ程感じない為か、予想通り釣り場は人でいっぱいだ。 本当はHRが大本命だったが、入れそうな隙間がないので、とりあえずTMで店を広げる事にする。 南風がちょっと鬱陶しいが、暗くなってHRが空いたら移動する事にしよう。 という事で、午後5時10分、久々の福浦戦スタート!
開始直後、TMの一番右に陣取っているオッサンが推定40cm前後のチヌをゲット、まだ活性は落ちていないみたいだ。 気合が更に漲るオイラだが、反面、こういう状況でもしボウズを喰らったら・・・というプレッシャーもひしひしと押し寄せる。 こうなったら何が何でも本命あげなけりゃ!
しかし、こういう場合は、えてして気合は空回りしちまうもんだが、今日もまさにそんな様相・・・。 何しろ、普段は潮の流れが頻繁なTMなのに、今日は全く動いていないのである。 気ばかり焦るが、時間は無情にもどんどん過ぎていく。 午後7時にようやくカサゴをあげるが、それ以外は魚の気配は全く無し・・・こりゃマジでヤバイかも。
午後7時半頃になって俄かに風が東に回った。 こういう蒸し暑い晩は、風が吹くのは大変有難いのだが、この風向きでは釣りにくくてしょうがない。 折からオイラの左隣に入ったルアーマンが、海に向かって煌々とライトを照らし始めたのを機に移動を決意。 HRを覗きに行くと、ちょうど「ひささんバースデーポイント」改め、「sakaさんビッグママポイント」の釣り人が帰り支度をしている。 速攻荷物を持って移動、午後8時前に第2ラウンド開始!
仕掛けを放り込むと、なんとこっちは川のように左から右に潮が流れている。 潮が動くのは結構なことだが、これじゃ早すぎて手の打ちようがない。 移動失敗か・・・と思った瞬間、遥か北の空に花火の大輪が咲いた。 ふと後ろを見ると、バカップルやらファミリーやら、ギャラリーが沢山並んでいる。 これじゃ気が散って釣りに集中できないから、仕方なく潮が緩むのを待ちながら一旦竿を置いて休憩する事にする。
午後8時半、ようやく花火も終わりバカップル達が徐々に引き上げていく。 と同時に戦闘再開。 さっきより幾分潮も緩んだようだが、まだまだ早すぎる。 ハリスに7号ジンタンを段打ちして潮に乗せると、目の前の根周りでウキに反応が出始める。 恐らく仕掛けが根を擦っているだけなんだろうが、何回に1回かは明確な前アタリを伴なうから、魚が居る事は確かだ。 合わせても合わせても乗らない状況が続くが、過去の経験から、ここはこれが本命間近のサイン・・・緊張感が一気に高まる。
右に流れる→ウキが沈む→合わせる→乗らない 何度こんな事を繰り返しただろうか。 ウキが完全に沈みきるまで我慢に我慢を重ね、大きくあわせたその時、とうとう魚が乗った! 掛かった魚は超元気印!ゴンゴン突っ込む感覚は紛れもなく本命の引きだ! 午後8時55分、ボウズのプレッシャーから解放される1枚が無事タモ網に収まる。 計測すると44cm、密かに目指す歳無しには程遠いサイズだが、何よりも3ヶ月ぶりの本命だから喜びもひとしおだ。 待ちすぎた為か、しっかり喉奥までハリを飲み込まれていたので、こいつは有難くキープする事にする。
すわ時合いか! と焦った為か、仕掛けを作り直した1投目でライントラブル発生・・・。 気を取り直して三度仕掛けを作り直し、ようやく海に放り込んだ時にはしっかり潮は止まっていた・・・そういえばボチボチ満潮か。
その後潮は動こうともせず、ウキへの反応も全く無い。 今日は何とか本命も釣れたし、そろそろ潮時かな・・・と思った午後10時25分、再び事件は起こった! 直前から俄かに潮が右に流れ始め、1枚目と同じような雰囲気で同じポイント、ジワリと沈むウキにビシっと合わすと、再び本命の引きが! さっきのより随分と小ぶりだが、念入りにタモ入れして測定すると31cmの若駒だ。 サイズに不満はあるものの、今回はハリがしっかりカンヌキに刺さっている。 う〜ん、上出来上出来!
2枚目をリリースして、すぐに仕掛けを入れると又してもヒット! おいおい、こんな時間に確変連チャンモード突入か!? やり取り数分、いや数十秒ってトコか、浮かせた瞬間に痛恨の素バリが宙を舞う・・・。 オー・マイ・ガッ! 逃した魚は結構大物だったかも・・・。(涙)
この時点でコマセは殆ど底をついていたが、そこは諦めの悪さでは日本一のひささん、付け餌だけでしばらく海と対峙する。 最初のうちは反応のあったウキも、やはりコマセが入っていないと魚は散ってしまうんだろう、そのうちピクリともしなくなり、次いで潮も再び止まってしまったので、午後11時、納得の納竿とした。
しかし、立野のおばちゃんが言ってたけど、「クロダイ以外は魚いないみたいだよ」ってのは本当らしい。 結局今日釣れた魚は、クロダイ2枚にカサゴ1尾のみ・・・。 いや、本命釣れてホントに良かったと、胸を撫で下ろすオイラであった。
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