坊主神の徒然日記
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2006/08/13(日) マスオさんのオールナイト (帰省釣行記Part1)
何処へ行くにも大渋滞と人ごみを避けられない夏休み、とにかく短気なオイラは、元来こういう時期に遠出をするのが大ッ嫌いだ。
それでも子供が小さいうちは、人並みに親バカ振りを発揮してあちこち出かけたもんだが、そのバカ娘達もなかなか言う事を聞かない年頃になった昨今、できれば近場で自分の世界に浸っていたいと思うのは当然の成り行きだろう。
まぁ女系家族のオヤジというのは、こうして孤立していってしまうんだろうけど・・・。

ともあれ、今年の夏休みは何処へも出かけず、福浦で釣り三昧を画策していたオイラだったが、どうしても帰省しなければならない事情が発生し、大型チヌのラッシュに沸く福浦に後ろ髪を引かれながら、仕方なく女どもを連れて帰省の途についた。

テレビのニュースでは「帰省ラッシュ渋滞のピークは13日・・・」などと盛んに騒ぎ立てていた為、覚悟を決めて車を走らせていたのだが、午前8時半に横浜を出たオイラ達一行は、大きな渋滞にぶつかる事無く、午前10時過ぎには女房殿の実家に到着していた。

女房殿の実家に居ても特にする事もないオイラ、夜の脱獄に備えて速攻昼寝を決め込む。
このふてぶてしさは既に「マスオさん」とはとても言い難いところだが、流石に夜中に1人でそっと帰るのは気が引けるから、一度出かけたら朝まで帰らない覚悟も必要な訳で、前夜も4時間ほどしか眠っていないオイラにとって、この昼寝はとても貴重なものになる。
昼飯を食って再び爆睡、夕食時に義父から勧められるアルコールも頑なに拒否して、午後7時過ぎに車に飛び乗り、海を目指してまっしぐらに車を走らせるオイラであった。

帰省する際に竿を出す場所と言えば、オイラの実家に近いS港か、チヌの魚影が濃いとされるK堤防が殆どだが、未だかつてこの2ヶ所でチヌをかけた記憶が無い。
たまには気分を変えて違った場所で竿を出してみるべぇと、いろいろ思案した結果、車横付けでお手軽なK漁港外側のテトラで店を広げる事にした。
現場に着くと、お盆休み期間中だというのに、広いテトラ帯の上に釣り人は2人しかいない。
「ラッキー!」と考えるべきか、「釣れてないから人が居ない」と考えるべきか・・・やっぱりHGでない釣り場は判断に苦しむ。

いろんな事を考えながら、仕度も整い、さぁ戦闘開始・・・と思ったら、何処からともなく現れたオッサンが話しかけてくる。
聞けば、「この近辺でずっと釣りをしてるけど、最近は金魚しかいないよ。」との事・・・。
いきなりカウンターパンチを喰らって目眩を覚える。(涙)
それでも、このポイントの水深とか、海底の状況とか、つぶさに情報を貰ったオイラは、気合いを入れなおして、午後9時15分にゲームスタート!

最初に水深を探ってみると、オッサンが言った通り5m位先から急激に駆け下がっているみたいだ・・・という事は、同時にオッサン情報の正確度を裏付けるという事にもなるが、この際そういうマイナス要素は極力考えない事にしよう。
一心不乱にコマセと仕掛けを打ち続けると、開始30分ほどしてウキに反応が出始めた。
現れた魚は・・・ネンブツダイの大群だった。(爆)

潮は動いたり止まったり、なんだか一昨日の福浦を彷彿させる動きをしているが、金魚の猛攻は止まらない。
たまにクサフグがハリスごとかじって悪さをしていくが、仕掛けを入れればほぼ魚信という感じで、エサ取りの仕業とは判っていても一応ビシっとあわせてリールを巻く。
たまに掛かるのは、金魚・金魚・金魚・・・。

午前1時半、結局事件らしい事件も起こる事無くコマセが底をつく。
やっぱり土産も持たずにこんな時間に帰る訳にはいかないから、場所を変えて朝マズに期待をかけようと、一旦竿をたたんでエサの調達に向かう事にし、オールナイト前半戦を終了するオイラであった。


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