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2007/02/22(木)
やほ!(not 釣りネタ)
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いきなりのこのタイトル、この日記の読者の皆様方は、約1名を除き全く意味が解らないだろう。 書いている本人も、この衝撃をどういう文章にしたら理解してもらえるか・・・全く自信がない。 とりあえず順を追って書いてみよう。
久し振りの北陸出張、 例によって、我が心の友・「北陸の舎弟」ことH氏のガイドで夜の金沢片町界隈に繰り出す。 とりあえず旨い物を食いながら一杯やって、その後綺麗なオネーちゃんのいる店で一曲唸り、最後は新天地にある怪しげなバー「ビーガール」で締める・・・というのがいつものパターンだ。
今回は諸々の事情で最初を端折り、何故かニューハーフが一人紛れ込んでいるお姉さん系の店で、H氏とその舎弟T氏と合流、その後はお決まりのビーガールでクダを巻き、さぁ帰ろうか・・・という段になって、珍しくもH氏が「お腹空いたからお茶漬け食べに行きましょう!」と誘う。 ん?なんか今までにないパターンだぞ!? こんな時、この「片町の帝王」の後についていくと、必ず「サプライズ」が待っている。 期待に胸を膨らませながら、怪しげな路地を歩いていく。
辿り着いた先は、何の変哲もない「お茶漬け」の専門店。 中に入るとカウンターの向こう側に、いかにも頑固職人といった風情のオヤジが一人と、おばちゃんが一人。 お品書きにもいろんな種類のお茶漬けが書かれていて、まぁこれも特段変わったところはない。 ここでタイトルの「やほ!」が始まる。
実はこのお店、会話は全て「やほ!」で事足りてしまうのである。 沢山あるメニューの中で「やほ!」というのは、どうやら「志な野茶漬け」らしい。(注・志な野というのはこのお店の名前) とりあえず「やほ!」と注文をすると、おばちゃんが「やほ!」と復唱する。 システムは至ってシンプル。 四角い皿にお茶漬けの具が乗って出てきて、ごはんは別に出てくる。このごはんを何杯もおかわりしながらお茶漬けをすするのである。 具はオヤジの担当、ごはんはおばちゃんの担当らしい。
オヤジが皿に具を盛ってオイラの前に差し出す瞬間、事件は起こった。 皿を置きながらいきなりオヤジが「やほ!」と絶叫したのだ。 いや、音的には「わっ!」の方が近いかもしれない。 心臓の悪い人だったら卒倒してしまうかもしれない。実際オイラもイスごと後ろにもんどり返りそうになった程だ。
ごはんをおかわりする時も「やほ!」と言えば、おばちゃんが「やほ!」と答える。 おあいそも「やほ!」ごちそうさまも「やほ!」 H氏によると、時々オヤジがイスの後ろに回ってきて「やほ!」の絶叫をいきなり耳元でやらかす事もあるそうだ。 ちなみに、志な野茶漬け以外のメニューを頼むと、この「やほ!」は聞けないらしい。 な、なんなんだ!この店は!
オイラ腹を抱えて笑い転げながらお茶漬けを3杯ほどすすったのだが、その間このオヤジはニコリともしない。 それがまた可笑しさに拍車をかける。 いや、この驚きとか可笑しさは一度体験しないと解らないだろう。 やっぱり文章にはとても書き表せない・・・。 写真を貼っておくので、金沢を訪れる機会があったら、是非探し当てて欲しい。 ちなみに夜しか営業していないらしいのでご注意されたい。
しかし金沢はディープだ。 毎回毎回サプライズを用意してくれるH氏には大感謝だ。
前出の「ビーガール」のマスター・竜ちゃんもとっても気さくでいい男。 こちらも新天地を歩けば見つかる筈だから、是非一度訪ねてみてほしい。
それにしても今回も楽しかった!! 金沢サイコー!
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