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2008/02/23(土)
cat day
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1日ずれましたが猫の日記念のSSなど。コピー本「紅の猫」後日談です。 短文の練習したいです。短くすっきりまとめられる人を尊敬しますよ、ホント。ところで犬の日は11月1日か1月11日のどちらが正しいんでしょうね。
通販お申し込みありがとうございます。21日までに入金された方は日曜日に発送の予定です。(ちょっとお泊まりに出てしまうので)
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「大体どうして猫耳なんだ」 夕食の後で寛いでいた大佐が突然呟く。 魔女の呪が解けてから数カ月経ったある日の事だ。 「異形の姿にするにしたってもう少しイメージというものがあるだろうに。一体私の何処が猫を連想させるんだ」 はっきり言って全てです。とは言えないできたての恋人はソファで寛ぐ大事な人が読んでる新聞の見出しを見てそもそもの切っ掛けに気が付いた。 『2月22日は猫の日です。各地で様々なイベントが開かれました』 「大佐は猫が嫌いスか?」 「嫌いと言う訳じゃないが、似てると言うのが理解できない。私は軍人だぞ。ピンと立った立派な軍用犬の耳とかふさふさの狼の耳ならきっと似合っただろうに・・」 ハボックから見ればネルのパジャマに身を包みソファで寛ぐ姿はある種の動物の姿しか連想できない。 「あの尻尾だってそうだ。おかげで顔色読まれそうになって大変だった。ポーカーフェイスで深慮遠謀ぷりが売りの私だったのに」 けれど今日のメニューがチキンクリームコロッケと知った時、あんたの目は子供より輝いていましたねぇ。 「そうは思わないかハボック」 ずいと身を乗り出して来る姿はあの気紛れな獣そのもの。でもそれを指摘する程金髪の恋人は愚かでは無い。 「大佐は大佐のままが一番良いです。余計な付属品はいりませんよ」 ね。と白い頬に手をあてれば満足げな笑みと共にすりと顔を寄せてくる。その頭に黒い三角の物体が見えても全然不自然じゃないやと金色の大型犬はそっと笑った。
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