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2008/03/16(日)
なんと言うか
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忙しいです。やってもやっても仕事が終わりませんー(泣)休日出勤野かわりにお持ち帰りですよもー。おかでメインが進まない上に脳内で迷走してます。困った。 ところであの犬映画の予告CM心臓に悪い。最初は好いんだけどラストシーンが・・やっぱそこまでやるのか。見たいけどハンカチ用意しないとだめですか? って事で以下妄想。ただし管理人は映画見てません。ですので内容が想像どおりか責任持てません。まるきり妄想ですのでそこのとこご了承下さい。
現代設定でハボはリーマン、ロイは科学者ってとこですか。
○○の十戒
仕事から帰ってきたら部屋には灯りが無い。 どうしたのかと電気をつければグスンと鼻をすする音にソファには人影。 「・・・お帰りハボック」 声は少し嗄れて、振り向いた黒い瞳は赤く充血して潤んでいる。ソファの下には映画のパンフレット。開いたページからは金色の小犬が黒い瞳でこっちを見ている。 それで俺には全てが理解できた。 「行っちゃたんですか?あれ程止めろって言ったのに」 ため息と共に吐き出した言葉に涙混じりの声が抗議する。 「わ・・私だって最初から見に行くつもりで外出した訳ではない!行き付けの本屋に言ってさて帰ろうかと映画館の前を通っただけだ!けどあの看板見たらついふらふらと・・」 「テレビの予告CM見ただけで涙ぐむ人があの映画見たらど−なるか判ってるでしょうが!あんた前に「○イール」でも同じ事やったんだから」 「可愛いからしょうがないだろう!」 わっと泣きふす相手にこりゃしょうがないと俺は相手をそっと抱き締めて黒い頭を宥めるように撫でる。 涙と鼻水で通勤用のワイシャツが汚れるのも我慢した。泣いてる相手は俺の大事な人だから。 クールで切れ者、若手出世頭でやり手の上司。それもこの人の一面には違い無いけど俺の知ってる彼は─我が儘で気分屋、面倒くさがり屋で甘えたついでに超の付く犬好きだった。おかげで 「お前の寿命が10年ぐらいだなんて知らなかったハボック!」 「俺は人間です!」 恋人の俺まで犬扱いする。
「ねぇロイ、あの映画にありましたね。10の約束って。だったら俺ともして下さいよ約束」 「ハボ?」 きょとんとする顔は涙でカピカピだ。そこをぺろりと舐めて俺は映画の元になった言葉を思い出す。 「俺の寿命はあんたと変りません。でも少しでもあんたと離れるのは辛いんです。そこは憶えておいて下さい」 「うん」 「俺鈍いから。あんたの思ってる事判るまでちょっと時間がかかる。そこは知ってて」 「私が告白するまで気が付かなかったくらいだものな」 「俺にとって一番大事なのはあんたの信頼です」 「私もだ」 「あんたには仕事も親友もいる。俺にも友人や仕事がある。そっちを優先する事があるかもしれないけどでも一番はあんただ」 「今日お前が一緒に休んでいたら私は何処にも行かなかったんだぞ」 「あんたは頭が良過ぎて俺あんたの言う事理解できない事がある。でもめげずに話してくれると嬉しい」 「そうか。じゃあまた揮発性脂肪酸とイオン化合物のガス放出に関する講議をしてやろう」 「研究が忙しくなると俺の事見なくなる。でも俺はここにいるんだ。それは憶えていて」 「絶妙のタイミングで出されるコーヒーが何処から来るのかちゃんと知ってるよ、私は。どれだけそれに助けられてるかも」 「俺はあんたよりずっと強い。でもあんたを傷つける事は絶対したくない」 「ああ、お前に牙があるのを私は知ってる。でもそれは守るためのものだろう?」 「誤解とか行き違いで喧嘩する事あるけど。ちゃんと話し合えばきっと判るから。1人で抱え込むのは止めましょうや」 「・・受け付け嬢の件は確かに私の思い過ごしだったな」 「年とったら海辺の一軒家なんか良いでしょう?そこで一緒にじーさんになる。ちゃんと面倒みますから」 「共白髪と言う訳か?お伽話だなハボ」 「一緒にいると迷惑になるとか、やっぱり家庭を持った方が良いとか言わないで。あんたがいれば俺はちゃんと 生きていけるし強くなれる。だからあの海外赴任の件きっぱり断りました。もともと望んだ事じゃ無いし俺は現場が好きなんです。それに」 「ハボック!」 「Because, I love you.」 そう言って金色の大型犬はかぷりと唇を塞いだ。
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