|
2008/03/01(土)
トップ変更
|
|
|
やっと3月です。周囲では白いマスクが増殖してます。まだ寒いのにはや、すっとぼけた管理人の頭はしょーもない早合点をしました。・・だって店名があれじゃアイテム名と思い込んでも仕方ないよね?N又さん!ってネットで検索したらすぐでてくるような有名店とは露知らず・・。(うなだれ)
えーっとメインの更新は日曜日までにはします。その前にSSの習作をおいておきます。短編は思い付いたら即!が命だから。
DON'T CALL ME "ROY"
「ああ、約束の時間には遅れないよ、絶対。うん、じゃあ後で。デイジー」 昼休みの大部屋、丁度通りかかった私の耳に入ってきたのは知らない名を呼ぶ部下の声。 照れくささと愛おしさと優しさがブレンドされた声は今まで聞いた事が無い程甘い。 ・・そうか今度の相手はデイジーと言うのか。
「大佐、書類できました」「アイ・サー、大佐すぐに取りかかります」 軍隊は階級社会だ。人は名より階級を重視するし、めんどくさがり屋のあいつは言いにくい名字を省略するからいつも私は「大佐」だ。 決して「ロイ」と呼ばれる事は無い。 ましてあんな声であんな顔をしたあいつに。 それで良いと思っていた。この青い軍服を脱いだ時あいつが私を何と呼ぶかなんて想像するのはおかしいだろう? マスタングさん。いやミスターマスタング?・・・「大佐」のほうがまだましだ。
「返事して下さい!何処にいるんですか!大佐!」 瓦礫の下に半分埋もれた私の耳に入ってきたのはあいつの声だ。デートを潰しちゃ可哀想だから早めの解決を心掛けたのに悪い事したなと反省しながらここだと返事しようとした。けど 「お願いだから返事して下さい!大佐!」 あいつの声に手が止まる。初めて聞いた。あいつのあんな必死な声を。ありったけのエネルギーを込めたような熱い声。 「大佐!」
きっとデイジーの名はこの声で呼ばれる事はない。
それなら良い。初めて私はそう思った。あの声で呼ばれるのが「大佐」なら私はそっちを選ぶ。 だから 「ここだ!ハボック少尉!」 お前は私をロイと呼ぶな。
|
|
|