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2010/05/16(日)
なんと言うか
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気分はカウントダウン状態?もう何がどうなるか頭の中がわやになりそうな感じです。この状態で1ヶ月過ごすのか・・というわけでネタばれ感想&SSを投下。感想は反転してますがSSはしてません。表紙のイラストから思いついた「HAND-side H」です。side Rはできれば明日にでも。
HAND H-SIDE
意識が闇に吸い込まれたあの瞬間─永遠とも思えるあの一瞬に彼の姿が見えたような気がした。 それはまるで誰かの目を通して見た映像のようでまるで古い映画のみたいにかすれていたけれど 俺があの人を見間違うはずはない。 それはどこか瓦礫だらけの戦場であたりには俺の知らない人々と傷ついたエルリック兄弟の姿。 大佐はちゃんと自分の足で立ってはいたけどその黒い瞳に光がない。あれはまさか─ 「大佐!」 手を伸ばしたその時にもう一回意識が奈落に吸い込まれて、そうして目が覚めればそこはいつもの雑貨屋の店内。
あらから数時間経つのにセントラルのラジオは沈黙したままだ。電話の回線も混乱したまま通じない。何か大変な事が起きているのは判ってる。クーデターとかそういうレベルではない俺たちの世界に関わる程重大な何かが今セントラルで起きていてその中心に彼がいる。 「ちっくしょう!」 役立たずの足を思い切り殴っても痛みすら感じなくてそれがいっそう俺をいたたまれなくする。あの瞳はあの色の失った瞳はどうなっているのか、どうして鷹の目がそばにいない?気が狂いそうな程の焦燥に駆られて 「動けよ!俺の足!」 無理矢理立とうとすればバランスを崩した体は無様に車いすから転げ落ちる。 「は、は・・馬鹿だ俺」 ごろりと床に寝そべった俺の目に映ったのは天窓から見える太陽。もう日食は終わりに近づいていつもと変わらない 光に思わず手を差し伸べる。 こうしたって手はあの人に届かない。何の助けにもならない。この思いが届く訳でもないけれど でもどうか 頑張れなんて言えない。あの人が頑張ってないわけないから。 それでも俺は 知ってる。彼が「あきらめ」を何より嫌うという事を俺は知ってる。
本誌感想 ああ、アルってなんて健気な子なの〜確かにあの鎧もう保たないのは判るけどそれにしたって(泣)大佐も戦う気十分で安心はしたけど中尉がちょっと心配だ。グリードのあの表情も最高だった。ある意味ブラッドレイに通ずるものがあるような気がします。本当の望みって意外に判らない、あるいは認めたくないものでホムンクルス達は皆それに気がついて最後を迎えたのかな。ああ、もうご都合主義でも良いから「もの◎け姫」的な展開でロイの目もハボの足も治るといい。
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