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2010/08/07(土)
Where is Cool?その1
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Where is Cool? その1
「ジェイ、どこだーい、おやつだよ」 空気がうだる様な夏の午後。いつもなら居間の床にのったーと寝そべっている金色の固まりが見あたらないのにロイは首を傾げながらその名を呼ぶ。 「?庭に出てるのかな?」 ポーチから庭をすかしてみても緑の芝生も気弱になる程のまぶしいばかりの夏の光があるだけでそよ風すら感じないから木陰の下にやはりその姿はない。 「ジェイー?」 まさかもっと暑い2階にいることはないだろうと思いながら階段の下から呼べば わぁーふー?んー呼んだー? 何とも間延びした犬の鳴き声。見れば2階へ続く階段の踊り場に腹をぺったりと床につけて伸びきった姿で寝ていたのはロイの大事な金色の大型犬だ。 「どうした?ジェイこんなところで昼寝して、居間の方がまだ風入って涼しいだろう?」 まだ眠気の覚めきってないとろんとした胴体を撫でてやれば うーふ。そーでもないよー。この時間はここが一番涼しいんだ。 気持ち良さげにごろんと寝返りを打つ。その気持ち良さそうな顔にロイがどれと隣に腰を下ろすとすっと涼しい空気が頬を撫でた。 「・・なるほど。下の扉の上にある小窓から風がここを通って上に向かう訳か」 ほんのそよ風程度、しかも床のあたりを通る風の通り道に人間なら普通気付かないだろう。だが犬なら話は別。 「犬や猫が一番涼しい所を知っているとハボが言ってたがこういう事なんだな」 くー。ね気持ちいいでしょう?ここ。 背中を壁に預けてぺたりと床に座り込めば愛犬は嬉しそうに鼻を鳴らす。 その鼻を撫でながらロイは涼風に目を閉じてつかの間暑さを忘れた。 「なーにこんな所に寝転がってんスか、大佐ぁ」 中々ダイニングに現れない2人の様子を見に来た、ハボックのあきれた声に起こされるまで。
某動物のお医者様ネタから。よくアスファルトの上にのったーと伸びている猫を見ます。暑いんじゃないかと思いますが多分猫にしか判らないCOOL SPOTなんでしょう。蛇足と夏コミ情報は明日にでも追加します。
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