日々是不穏
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2011/12/31(土) 冬コミ
今日こちらのスペースにいらして下さった皆様、寒い中本当にありがとーございます!
お話できたのも嬉しかったし、励ましのお言葉もいただいたりしてなんか元気でました
毎回お菓子の差し入れ下さる方も本当にありがとうございます。やはり読んでもらってるって実感が得られるのが一番エネルギーになるような気がします。これを糧に来年もがんばんぞーっと。
それでは皆様良いお年をお迎え下さいませ。

2011/12/25(日) メリクリ 冬コミプレその2
メリークリスマスです。色々大変な1年でしたがどうか皆様に良い事がありますように。例年だとここにワンコSSがあるんですが、というより去年のがまだ完結してませんね(汗)えーちょっと突発的に別ジャンルのコピ本を作ってまして冬コミ修羅場は継続中です。ので代わりに冬コミ新刊プレその2を下に置いておきます。
冬コミはすいません開店11時とさせて頂きます。お目当ての狩りが一段落ついた所でお越し下さいませ。
ところで25日午前11時50分からWOWOWプライムでCSI:NY 7第一話が無料放送で見れるんですよ!やったー。

CSI:EAST 5 WISH BONE プレ


納屋かガレージかもう判らない程その小屋は古びていた。低い梁を支える柱は虫食いだらけだし壁はあちこちたわんでそこから雨と風が吹き込む。屋根も当然隙間だらけでだから自然2人は濡れないよう真ん中から少し右に寄ったあたりで身を寄せ合った。そこなら雨も風も届かず乾いた地面があったから。
「随分前にこのあたりに牧場があったろう?アル。多分その名残じゃないかなぁ、これ」
「牧場?うーん僕憶えてないや、けどホント何もないね。きっと長い間使われてなかったんだよ」
辺りをぐるりと見回してちょっと残念そうに少年は言った。雨はまだ当分止みそうもないし正直こんなところで足止めされると思ってなかったから退屈を紛らわす本も持ってない。おまけに携帯の電源は残り少ない。探検気分を味わえる様ながらくたでもあればいいと思ってもがらんとした小屋には木箱一つなかった。
「どーすっかなー、あいつに迎え呼ぶのも何か悔しいし・・」
未だ父親に素直になれない兄は携帯片手にぶつぶつ言っている。いい加減正直になればいいと思いながらぼんやり地面を見ていたところでピカッと稲妻の光が隙間から入って薄暗い中を一瞬明るくした。
「・・・あれ?」
「ん、アルどーした?」
静かになった弟が何をしてるかと視線を巡らせば弟は何故か腹這いになって地面を舐めるように見ている。そして立ち上がり今度は少し離れてやはり同じ一点をじーっと見つめた。小屋の右の壁近くあまり濡れてない地面のその辺りを。
「何だ、何だアル、なんか面白いもんでもあるのか?」
退屈しのぎになるなら歓迎と兄も同じあたりを見つめるが正直そこには何もない。ただ石ころと枯れかけた雑草があるばかりだ。
「うーん兄さん、最近僕推理小説とか良く読んでるんだけどさ」
「ああ、そういやそうだな。でそれがどうした」
「マスタングさん達を知り合ったせいか科学捜査とかそういうのつい読んじゃうんだよね」
「あの胡散臭いおっさんの事なんかどうでもいいじゃないか。それより一体その地面の何が気になるんだよー」
1年程前巻き込まれた殺人事件で彼ら─エドワードとアルフォンス・エルリックはこのイーストシティのCSI主任捜査官ロイ・マスタングと知り合った。その時抱いた印象がエドが『胡散臭いおっさん』でアルが『信頼できそうな大人』に分かれたのは多分2人の性格のせいだろう。事件そのものは無事解決し少々の傷みを彼ら2人に残したが健やかで強い心はそれさえも糧に成長したまにメールを送るぐらいの付き合いは残ったのだ。特にアルフォンスの方は科学捜査そのものに興味を抱きそれ関連の本を読む事が多くなった。だから気がついたのだ地面に残る楕円形の不自然なくぼみに。
「ほら兄さん、ここちょとくぼんでいるでしょう?それでふちがぐるりと盛り上がっているんだ。さっきまで気がつかなかったけど稲妻のせいで陰影がはっきりしたから判った・・・ほらここらへん」
「ああん?そー言われりゃそうみたいだけど」
促されてぐっと顔を地面に近づけて見れば確かにそこにはほぼ長楕円の浅いくぼみがあった。長さは大体1・2m幅は0・9mぐらいでくぼみの深さは5cmぐらいか。ぐるりと回ったふちが盛り上がった以外におかしな所は何もない。正直兄には弟が何でこんな地面のくぼみを気にするのかさっぱりだ。だから弟の次の言葉に
「もしかしたらこの下に死体が埋まってるかもしれない」
「・・は?」
間抜けた声しか聡明な兄は返せなかった。



「さっきから聞いてればらしくない。要はアレだ。あの白骨死体とあんた何か関係あるんですよね?でもそれは公にはできない。それをロイは知ってるからあんなに悩んでいるんだ。あんたを逮捕したくないし過去もばらしたくないから」
「友情に嫉妬するなよ、坊や」
「友情?そんなの只の甘えだ」
「何ぃ・・っつ」
がっと首筋を引っ掴まれてヒューズは声を詰まらせる。至近距離に見る青い瞳には冷たい光が宿ってその迫力にさっきは外せた腕にヒューズは触れる事もできない。
「嘘つくならつき通せ、周りに迷惑かけずに。何より捜査の公平性を大事にしてる人がどういう思いをしてるか判ってんだろ、あんた」
怒る男の迫力に気圧されたように返事は無い。いつも自信に溢れた男のそんな姿はどうにも見てられなくて
「自分のケツは自分で拭けよ、おっさん」
それだけ言うとハボックは手を離してさっさと自転車にまたがりその場を去ってしまった。後に残された酔っぱらいは手にしたビール瓶を力任せに路地の壁に叩き付ける。がちゃんと音をたてて割れたそれも壁に散ったビールの飛沫も立ち上がった男はもう見ていない。
「ワンコ風情に情けをかけられるようになったらおしまいだろうが、マース・ヒューズ」
さっきとは違う凶暴な笑みがその顔にあった。

2011/12/18(日) 新刊情報
冬コミ新刊は無事出ます〜あーよかった。間に合ったー結構ぎりぎりでしたから嬉しいです。という訳でまずはスペースのご案内
12月30日東地区Yー34b
新刊「CSI:EAST 5 WISH BONE」オフセット60p 600円です。
あとは既刊を2種できればペーパーかなんか作りたいですね。
お寒いでしょうがよろしければ遊びに来てやって下さいまし〜

「CSI:EAST 5 WISH BONE」プレ

隠された秘密をみつけてしまうのは子供と相場が決まっている。
彼らは無意識に感じ取るのだ密かに眠る真実に─暴かれたそれがどんな結果をもたらすかなんて考えもせずに。

「全く君たちはもう少し子供らしい事ができないのかね」
だから例えば郊外の廃屋に埋めてあった骨を掘り出す事なんか彼らにしてみれば珍しい事でも何でもない。
「余計なお世話だ、捜査官!俺らは市民の義務って奴を果たしただけだよ!」
「あの・・すいませんマスタングさん。僕もまさか本当に死体・・骨が埋まっているとは思わなかったんです」
発見者が若干17才の少年だという事をのぞけば。しかも多分プロでなければ気がつかないレベルの些細な変化から気づいたというからこれはこれでまれなケースといえよう。
「土壌圧縮か・・良く気がついたもんだなアルフォンス君」
苦笑しながらぽんぽんと金の頭をロイは叩く。十代の成長は早い。この前あった時からまた背が伸びたなと思いながらロイは険しい顔を緩めた。まさか本当に死体を見つけてしまうなど思ってなかったろう子供達の顔はショックで青ざめたままだ。
「詳しい話は後で聞くからハボック巡査に家に送ってもらいなさい。ああ靴痕だけはブレダに記録してもらってくれ」
「えーいいよ。もう雨上がったし、歩いて帰れる」
「父さんに連絡すれば迎えに来て貰えますから」
「遠慮するなよ、大将。お前達は警察に協力してくれたんだ。十分その権利はある。それに俺の車には温かいコーヒーとマフィンが常備されてるんだぜ」
下手なウィンクつきで提供された話に育ち盛りの胃が抗える訳もない。こくんと頷く2人の背を押しながらハボックにロイは
「すまないが頼む」
と少しだけ犯罪現場にふさわしくない声で言ってから3人を廃屋から送り出すと
「さて諸君、仕事にかかろうか」
ラテックスの手袋をはめた手で小さなスコップを手に取った。

中略

「はいちょっとごめんなさいよー」
いきなりモルグの扉が開いて見慣れぬ人物が現れた。
「骨があるのはここって聞いたけど間違いない?」
しっかりとしたハスキーボイス。袖無しの白衣のようなものを着た黒髪のドレッドヘアで一見してアラフォー世代と思われる女性だが目つきがやけに鋭い。そのせいか突然の侵入者を咎める声が遅れて
「ああ、いきなりですまないね。あたしはイズミ・カーティス。形質人類学者で司法コンサルタントもやっている。知り合いのエルリック兄弟が骨を見つけたって騒ぐから経過を問い合わせたら鑑定を頼まれて・・・あんたが責任者のマスタング捜査官でいいんだろ?」
「あーはい・・そうです。ドクターカーティス」
立て板に水の勢いにあっけにとられたロイがそれだけ言うと
「やっだぁ、ドクターはいいわよ、イズミで十分!」
ばしっと勢いよく背中を叩かれてロイは思わず骨の乗った台に手をつく。そのはずみでころんと小さな白い固まりが転がった。

中略

「これは先日郊外の牧場跡で見つかった白骨死体の顔を復元した画像だ・・・何か私にいう事はないか、ヒューズ」
冷ややかに見つめる視線をまっすぐ受け止めたままヒューズは写真を手に撮ってじっくりと見つめる。そうして手で眼鏡を直すと
「ハンサムだが俺には負ける」
肩を竦めて重々しくそう応えた。
「けど若い身空で気の毒に。そうかこれが被害者なんだな。身元不明なら新聞に載せて情報募れよ。失踪人のデータバンクはもちろん照合してみたんだろ?該当者がいないって事は州外の可能性もある。イーストプレスみたいな地方紙じゃなく全国紙とかさ。それで他に何か判った事あるのか、ロイ」
立て板に水の勢いはいつもの事だ。だけど少しだけそこに焦りの色が滲んでいることに付き合いの長いロイは気づいていて
「貴重な意見をありがとう。今朝のイーストプレスに掲載されたから取りあえずそっちを期待するさ。それから現場からこれが出た」
引き出しから切り札の銀の指輪を出してゆっくりと目の前の男の前に突き出す。
「・・・・」
「この指輪、学生時代お前がクラスメイトからカードで巻き上げた奴だろう?趣味は良くないけど頭文字が一緒だからまあいいやとかいって結構気に入っていたよな。私もその場にいたんだから良く憶えている」
今度こそ黙りこくった男にロイは畳み掛けるように続ける。
「この指輪には血痕がついていた。検査したが被害者のものとは明らかに異なるDNAも検出できたんだ。状況からみてこれの持ち主が第一容疑者になる」
いつも饒舌な男はしかし何も言わない。
「今は犯罪歴のあるCODISしか検索してないがいずれは他のデータベースでも検索しなければならない・・例えばイーストシティ警察のデータベースとか」
そうしてさっき直したばかりの眼鏡の位置をまた指で直す。スクェアグラスの奥にどんな思いがあるのかロイには見えない。
「ヒューズ、DNAは嘘はつかない。それはお前が一番良く知ってるだろう?結果がでればもうどうしようもない」
一言の反論もなく背を向けた男に
「マース、いいのか!」
追いすがるようにロイは叫んだがヒューズは振り返らない。

2011/12/12(月) 通販報告
12月7日に入金した方→12月11日に発送しました。

2011/12/11(日) こんなん書いてます
「俺が勝ったんですから願い事は叶うはずですよね?」
雄の顔になった男がロイを見上げた。その青い瞳に滲んだ欲望の色にロイの背筋がぞくりと震える。
「私の希望はおかまいなしか、この万年発情期の駄犬」
「一応希望は聞きますよ?癒しのヒーリングコースはこのまま頭をなでながら添い寝で朝はシリアルだけ。情熱のアダルトコースはベッドまで姫抱きで後は…ご想像にお任せします。そうして朝食はフルイングリッシュスタイル。どちらがご希望ですかご主人様?」
「・・・この卑怯者っ」

多分このペースなら新刊はオッケー(だと思う)
冬コミ新刊CSI:EAST5「WISH BONE」
ちょっと今回はヒュロイ風味入ってるかな。発見された白骨死体からヒューズに関係した証拠が出て・・という話です。できれば別ジャンル本も出したかったんですがちょっと無理?

2011/12/04(日) リアル
CSI:NYのシーズン6を見てます。車椅子になってしまったダニーが必死にリハビリして立ち上がる姿にハボが重なって泣けるよ・・。きっとあんな風に必死になって歩けるようになったんだなー。ところでダニーの吹き替えは某ヒーローのおじさんだったのね。最近やっと気づきました。


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