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2013/07/08(月)
こんなん書いてます
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順調に遅れてます、夏のげんこー。ああこのペースじゃまた最後のほうでエラい目に遭う・・推理物はきっちり骨組み立てとかないと進めないんですよね。それができたら説明文多いからサクサク進むんですが・・・一応こんな感じで書いてます。
CSI:EAST 6 BREAK THRU 「いってらっしゃいー今日は俺夜勤だからディナーは一緒じゃないけどポトフとサラダ用意しとくから食べていってね」 新婚の新妻もかくやとばかりに甘い顔してロイを見送ったハボックは素早く身を翻すと大きな丸い窓に走りよった。 「本当だったら車まで送りたいんだがなー」 ハボックのアパートは古い煉瓦造りのビルの最上階だ。エレベータなし元は倉庫だった広いワンフロアを手先の器用さで居心地の良い巣に改築したそこはロイの職場から車で10分という地の利もあって一応愛の巣という事になっている。 「別にこの辺の治安が悪い訳じゃないけど恋人の身を心配するのは当たり前だろうが」 見送りはアパートのドアで、少し離れた駐車場までは送るのはだめ。それは2人の関係をおおっぴらにしないための暗黙のルールだ。2人の所属する世界では同性愛者への風当たりはまだまだ強い。ハボックは気にするつもりもないがロイの邪魔にはなりたくない。だからこうして道を行く黒い背広姿を双眼鏡で見送る事で我慢してるのだが 「・・・あれ?」 たらんと弛緩していた眉が微かに顰められる。丸く切り取られた視界の界の中ですらりとした後ろ姿に近寄る2人の人影が映った。 「誰・・だ?」 人影は男2人。背広姿だからその辺のチンピラじゃないだろうがハボックの背筋に何となく緊張感が走る。 「道でも聞かれてる・・のか?」 そのまま3人は立ち止まって何か話をしてるようだった。ロイの表情まではここからは判らないがどうも知り合いのようには見えないがかと言って争ってるようにも見えない。大の男がそれだけで助けに行くわけにもいかないだろうと手近の煙草に手を伸ばした所でそれは起きた。 「ロイ?」 何が切っ掛けなのか男2人の態度が豹変し1人が乱暴にロイの腕を掴む。刑事であるロイがそれで怯む訳もなく何かを言いながらその腕を振り払うと手にした鞄で追いすがる腕を叩き走り出そうとするのが見えた。 「ロイっ!」 主人の危機を悟った犬の反応は素早い。引き出しあった銃を掴むと 部屋を飛び出し一気に階段を駆け下りる。そこにはもう長閑に笑っていた大型犬の気配は何処にも無い。 「ちっ!」 ビルを飛び出し走り出した所で黒い車がこちらに向って走って来る。運転席にいるのがさっきの男だと確認すると同時にその体はためらいも無く激走してくる車に向ってジャンプした。
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