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2014/10/11(土)
スパコミお知らせ
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新刊出ます!何とか間に合いましたー長い間放置していた「逃げろ」を書き下ろしで完結させた「RUN AWAY!」32pA5 400円 オンデマンド印刷です。前にも書きましたがイベント後に全文をこっちのホームページにアップする予定。 スペースは西3d2a プチオンリー。ペーパーラリー参加します。ぼっち参加ですので販売開始は11時30分頃になる予定。既刊はあるだけ持って来ます。 それでは会場でお待ちしております。
サンプル 荘厳なパイプオルガンが奏でる音楽に合わせるように1歩1歩白い姿が祭壇へと向う。黒いタキシード姿の弟に手を取られ歩く女性の表情はレースに隠れて見えなかった。 いつもは流しっぱなしの金髪を結い上げシンプルなティアラを頭に頂く姿に情けを知らぬブリッグスの女帝の影は欠片もない。遠くシンからもたらされた最上級のシルクの光沢がステンドグラスから漏れる光で淡く輝く。年齢不祥と評判の体のラインをシンプルなドレスはひと際際立たせ前面に施されたビーズ刺繍とレースの飾りが華やかさを添えていた。 どこから見ても完璧な花嫁姿だ。ただ歩き方がどうにも軍隊風に大股になってしまうのはいかんともしがたいなと祭壇の前で待つ黒髪の大佐は思う。 「姉上もう少しゆっくり・・」 「何故だ目的地には速やかに到着するのが軍人の勤めだろう」 「ですからこれは軍事行軍ではないと何度言ったら」 「軍に身を捧げたなら私生活全て軍人だと心得よ、アレックス」
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