日々是不穏
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2014/09/29(月) 新刊メモ2
秋の空気は澄み渡って空は高くどこまでも青い。開け放した車の窓から流れる風に気持良さそうに目を細める様は本当に猫の様だと思いながらハボックはハンドルを握る。
「大佐ーそろそろ訳を話しちゃくれませんかね」
「訳ってなんだね、ハボック少尉」
『この旅行の本当の理由だよ、ロイ』
「日頃激務に耐える忠実な部下を慰安するために上司である私が身銭を切って風光明媚な保養地に行く・・と前に説明しただろうが。ジャクリーン」
「『嘘だっつ!』」
美辞麗句でデコレートされた言葉を信用するほど2匹の犬は甘くない。じっとりと横目で睨みつければ私の行為を疑うのかと悪のりの好きな男は天を仰いで嘆く。
「不幸な事だ。私を信用しない部下のためにあの書類の山を必死で片付けたとは」


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