日々是不穏
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2015/07/26(日) ねこあつめパロ12
「先日は先生が迷惑かけたわね」
数日後見た事もない美人が会社に俺を尋ねて来た。きりっとした目線が何だかハンターを思わせる彼女は例の先生の秘書ホークアイと名乗った。
「頼まれた資料を捜して数日遠出してたらあの始末。全く無能、いえ生活能力ゼロの方だから嫌な予感はしていたのだけれど」
何でも生活全般彼女が面倒を見てたらしい。最も秘書としての仕事も忙しいし実を言えば家事はあまり得意でないから困ってはいたそうだ。
「ちょっと訳あって他人と拘るのを避けているのよ。だからいくら言っても家政婦もおかないの。でも貴方の事は気にならなかったらしいわ。そこでお願いなんだけど原稿催促の名目で時々様子見に行ってもらえないかしら、ハボックさん?」
にこり。と顔は笑ってた。でもきろりとこちらを見つめる瞳はやけに迫力が─そうまるで獲物を狙う猛禽類みたいで
「イ・・イエス、マム!」
条件反射で俺はそう言っちまったんだ。

2015/07/19(日) ねこあつめパロ11
寒いのはわかるが綿入れはんてんなんて今時誰も着ないだろ。ぼさっとした前髪からのぞく目は切れ長で黒い瞳は黒水晶みたいに澄んでいる。きちんとしたら結構なハンサムだろうが今だと貧乏学生にしか見えない。
「ひーふーみーはい今月分確かに受け取りました!」
「ああ、ご苦労様、えーと」
「ハボック、ジャン・ハボックって言います、R先生。じゃ今晩はちゃんとまともな食事とって下さいよ!つくるの面倒ならデリバリーもあるんですから。全く家の中で遭難しかけた人俺初めて見ましたよ」
「作家は書き始めれば全てを忘れるもんだ。ま君には世話になったけどな」
ありがとうと笑う顔は妙に子供っぽくて何となく可愛い─と思ってしまった

2015/07/13(月) ムシムシ・・・
季節だから仕方ないがこの湿気はどうにかならないのか。一度シャワー浴びたのにもう汗だくですよ。元々湿気にあまり強くないのに年々弱くなる(泣)からっとした空気に早くならないものか。夏の祭典受かったんですが今から体力つけないと・・

2015/07/05(日) ねこあつめパロ10
「全くもう信じられませんよ、あんた。1日ほとんど何も食べてないって何やってんスか。台所見たけどレトルトとか冷凍食品とか一杯あるじゃないですか」
「・・面倒臭い」
ずずっとスープを啜って相手は空になったボウルを無言で突き出す。もう2回目なので俺は素直に温かいポタージュを足して返した。
「お腹落ち着いたらリゾットもどうぞ。しかし本当にあんた、いえあなたがR先生?あの売れっ子作家の?」
「他にこの家に誰もいないだろうが。ヒューズの部下のくせにお前その位の事もわからんのか」
ぷいっと横向く男はまだ若い。もしかして年下?と思ったがこの太々しさじゃ違うのだろう。長めの前髪が顔を隠し表情はよく判らないがどうも童顔ぽい。これがうちの看板作家R先生とはとても思えないがほらと手渡された封筒に入ってたのはまさしく来月分の原稿だった。


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