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2015/09/28(月)
ねこあつめパロ15
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「なんだお前あいつの事気になるのか?」 笑って言う先輩の顔にカチンときたのは何故なんだろう。 「だっておかしいじゃ無いですか。あんな凄い小説が書けてよく見りゃハンサムなのに引きこもり、だなんて」 伸びすぎた前髪の隙間から垣間見える切れ長の黒い瞳。ちゃんとすればきっと女性がほっとく筈が無いだろう。今連載中の小説だって単行本にまとまればベストセラー間違い無しだ。そんな恵まれた人間がどうしてあんな古い家に引きこもってる?友人なら何とかすべきじゃないか。 「あのなぁ青年。あいつは別に引きこもりじゃないぞ?興味惹かれる事がありゃ普通に出掛ける。あいつが外に出ないのはその気にならないだけさ」 「でもそれじゃあ・・」 「なら青年あいつをその気にさせてみな?ゲームみたいに隠れた猫を引き出してみろよ」 唆すようにヒューズ先輩はニヤリと笑ってそう言った。
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