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Прощайте
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Прощайте
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信じられぬことに,彼が最後に指導教官と会ったのは2ヶ月前であることが確認された。
そしてその時に提出された小論文は内容自体が極めて陳腐なものであり,
またその文体にもかつての勢いはなかった。
そうなのだ・・・
彼が生命力にあふれていた頃にしっかりとつづられた文体は,
すでにあの時完全にくだらなぬ記憶と化していたのだ!
おそらく彼は自らの能力に対する絶望から,
記憶を風化させることでせめてものなぐさめを得ようとしていたのだ。
つまり2ヶ月以上も前から,彼の時間はすでに凍結していたのだった。
ゲイリー・アルシノフ著
『専科動乱記』
第7章<彼等の時間,我等の時間>
より一部抜粋
 ̄
2006/01/03(火)
自己省察
 ̄
2006年が明けた当時の私の状況は,敗戦間近というより,
むしろ既に戦後処理をどうするのかという空気がただよっていた。
この2年間の無目的な闘いとその必然たる破滅的な終局をどのように周囲に説明するのか,という空気が。
そしてその説明を元にしてどのように未来を語るのか,という空気が。
そう・・・・
未来について語ることは,現在とそれまでの過去に対する批判を否応なくせざるをえない。
確かに,この認識は当時の私にとって無意識下の認識であった。
しかしその無意識下の認識が,過酷な現実から私の目をそらせると同時に,
それに立ち向かう勇気のなさを自分以外の他の要因のせいにして,他ならぬ自分自身にウソをつかせていたのだ。
人間は他人よりは自分のウソのほうを遙かに信じるものなのだ。
ゲイリー・アルシノフ著
『専科動乱記』
終章<自己省察>
より一部抜粋
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