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2005/12/25(日)
アメリカという国の成り立ち
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一人の静かなクリスマスの朝、反奴隷制運動の歴史の本を読んでいる。あらためて、この国と日本の違いを思った。つまり新しい国を人為的に作っていくとはどういうことか、ということだ。要するに、インディアン以外誰もいないという土地に人が入植して、生活をはじめる。生活を規定するルールを作る必要が出てくる。人口が増えればテリトリーとして認めていくという過程で、お上にとって必要なのは選挙権と税金。。。。もちろん選挙権をもつ人間が多くて、たくさんの税金を納められる地域が大きな力をもつわけで。。。単に労働力として連れてこられた人間がーたまたま膚の色は黒かったけどー、この国の建国で、政治に巻きこまれていく過程を知るのはすごく面白い。人道主義、差別問題うんぬんは、やはり制度の是非を論じる本音を覆いかくすためにふりかける”トッピング”のようなものだ。核にあるのはやはり経済問題である。要するに、金になるのかどうか、どうすればより多くの金になるのか。誰が金を手に入れるのか。。そこに州権と連邦のせめぎあいが顔を出す。日本史でも、邪馬台国だの蘇我馬子?だの聖徳太子だの習ったような気がするけれど、税金とか選挙権問題はどうなってたのかな。。。あ。。。アメリカには階級がなく、金がものを言う国だとは、よく聞かされてきたアメリカを語る常套句だけれど、要するに、何もなかったところから国を創るとは、どこから建国費用を捻出するか、それだけが最重要問題だったということである。奴隷たちも、そのための道具だったに過ぎない。
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