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2006/01/11(水)
シカゴ大学図書館
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フジタジュンさんが属していたシカゴの詩人サークルの特別展示があるというので見に行ってきた。展示そのものは、ぜんぜん期待はずれだったけど、サウスダコタ時代からいろいろお世話になってきた東アジア図書館の奥泉先生と話ができてよかった。だいたいああいう展示では、サークルが輩出した有名な人だけに光を当てるから、フジタジュンのような人と編集者との交信は、あったとしても大きなダンボール箱にばさっと一括してほうりこんである可能性大とのこと。。聞けば聞くほど、仕事の多さにうんざりしてくるけど、それだけにやりがいもあるというものだ。。(要するに、売れないライターとしては暇つぶしになるということである−笑)あと図書館で、時間つぶしに古い雑誌「文芸」を読んだ。文芸誌なんて読んだことはなかったが、山田詠美がデビュー20年ということで、いろんな人が寄せている山田論や彼女のインタビュー記事がすごく新鮮だった。たぶん、私は最初の「ベッドタイムスアイズ」を読んで、性への視点にへきえきして(自分は拒否されてきた世界だからー笑)それ以後読んだことはないけれど、純文学の世界では、かなり純粋に文学と言語表現を追求する人物として評価されていると知った。記事の中で、「恋をしたら、何が怖いですか」と聞かれて、「私が死んで、相手を悲しませること」とあったにはびっくりした。やっぱりそのくらいナルシシストじゃなかったら、小説は書けないのだろうなあ。私とは全く縁がない世界である。あと、言語で表現できないものはないと信じてる、表現しないほうがいいものはあるだろうけど、という言葉に、売れない本を書いてる人間としては元気をもらった。言語で表現できないものがある、は、書く人間にとっては「逃げ」だからである。。家にいられなくなって、やけくそで出ていったシカゴ大学図書館だけど、やっぱ、行ってよかった。。ドライブはちょっと疲れたけど。。(笑)
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