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2006/10/21(土)
選挙の季節
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庭先に4つのサインが立っている。サインの両側は、道を通る人がどっちの方角からでも読めるような向きに立っている。11月の選挙に出る民主党候補者の名前である。隣の家の庭には共和党候補者のサインが立っている。もしかしたら、ご近所全員ブッシュ大好きの共和党支持かもしれないけれど、この家だけ堂々と民主党支持を表明する。アメリカのこういう自己表現が大好きである。村八分にされていじめられたら怖いから、とびくびくと自分を隠す必要などないのである。隠す人もいるだろうけれど、それはアメリカで生きていく覚悟を知らない人である。思うに、隣のロジャーさんとこは、星条旗を庭に高々となびかせているほどの共和党支持だけれど、政治を口にすればお互いがまっこうから対立することを承知の上で、挨拶を交わす。別に仲良く友達になりたいと思っているわけでなく、みんなそれぞれ違う人間なんてこの程度と思っていたら、この距離感も心地よい。これからは毎朝、ちゃんとサインが4つ立っているか確かめねばならぬ。サインを引っこ抜いて、道路に投げ捨てられるのも日常茶飯事の、静かで激しい選挙の季節到来である。
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