|
2006/11/07(火)
20年前のプリンター
|
|
|
大手出版社が「原稿を全部送ってください」というから、やっとプリントアウトできるフォーマットに直した。それから、それをかっこよくプリントしようと思ったが、インターネットがつながらず、新しいコンピュータにファイル添付で送れないので、いったんフロッピーに入れて、新しいコンピュータで開こうとした。ところが、開かず、全部文字化けして、新しいコンピュータまでぴかぴかとおかしくなってきたので、すべてあきらめて、最後の手段として、原稿が入っている古いコンピュータのプリンターで印字することにした。20年前のプリンターである。ぽつぽつドットを重ねいくやつ。。フォーマットと印字の大きさとやらをいろいろやってみて、やっと100枚に収まった。紙は、両端に穴がぽこぽこいあいてるやつである。リボンが古いので、印字はめちゃ薄い。ただ、これをコピーするときに、最近のコピー機は性能がいいので、けっこう薄くても、読める程度に出してくれる。で、100枚分をビービ−ビービ−絶え間なく言いながら、きのうの夜、今朝からともう5時間以上かかっている。たぶん全部で6時間はかかるだろう。それにしても、この20年間、故障することもなく、休むこともなく働き続けるプリンターを見ていると、いとおしさがわいてきた。20年前、配偶者がまだ大学院生だったとき、夜中の2時、3時までこのプリンターは動き続けた。このプリンターで私も本を3冊書いた。イリノイ本は4冊めである。これでもうリタイヤさせねばならないのだろうか。リボンさえあれば、プリンターは動き続けるだろう。紙だって、あと3冊は書けるほど残っている。もったいなあ。。それも、1度も故障することもなかった器械である。最後の最後まで使ってやりたいと思う。人間だって、最後の最後まで現役で生きたいではないか。。と言いながら、出版社に原稿を送るときに、もうインターネットで、添付ファイルで送るのは常識のようで。。。でも、古いコンピュタ−と新しいコンピュータを共存させると、ファイルもセーブも添付も何やらぐちゃぐちゃになっててしまって、きのうもフロッピーに入れてもらったと思った原稿は、前回はうまくいってインターネットで送れたのに、今回はぐちゃぐちゃのようだ。デスクトップに入れると、中身が自動的にほかのものと入れ代わるという”幽霊”原稿になってしまうのである。。ああ、今朝はもう3時間以上、このビービーと働き続けるプリンターの横で、時間を過ごしている。紙をうまく取りこむか見張ってやらねばならないのだ。不便だけれど、いとおしくもある。まじめに働いてくれればくれるほど、ますますいとおしい。。ああ、どうしたものか。。紙がなくなるまで、このプリンターを使おうかな。。あと、3冊、この古い壊れかけたコンピュータで書こうかな。。(笑) 20年前のプリンターのリボンなんて、ウエッブで売っているのだろうか。。。売っていなかったら、これで終わりなのだが。。。
|
|
|