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2006/12/12(火)
よねさん
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シカゴ大学の図書館で見つけた「よねさん」−英語は上手だし、達筆だし、てっきり日系2世の女性かと思いきや、なんとのちに慶応大学の教授となった日本人男性ー有名ななんとかよねじろうさんだった。(なんとか、と名前を度忘れして、叱られそうー笑)20世紀初頭にすでにロンドンで英語の本を何冊か出版している。明治の人はやっぱりすごいなあ。。中学から英語を勉強しても、翻訳本一冊出すのに3年がかりでうんうん言っている者としては、信じられないような器の大きさと能力である。小学校から英語教育をするべきだ、なんて、どっかピントはずれなのでは。。「猫も杓子も」の大衆社会になって、失うものも大きいのである。「社会にエリート階層は必要である」という文章をどっかで読んだが、質の向上、本物志向なら当然だろう。「猫も杓子も」は確かに社会の底上げにはなるが、本物が消えるか、もしくは本物を認めようとはしなくなる一種の傲慢を生む危険性をはらんでいるような気がするのだ。エリートの傲慢も困るが、アメリカにいると、大衆の傲慢も困りものである。いかに双方向にベクトルを組み合わせるか、だろう。
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