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2006/03/05(日)
戦争
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週末に、アカデミー賞候補にあがっているドキュメンタリー短編作品4本を見た。往復の電車の中では、リンカーンを殺したブースさんの話を読んでいた。60万人以上の死者を出した南北戦争が終わったとき、どんなに人々が喜んだかを想像しながら、その中で意地を募らせていったブースさんの精神状態に、せっかくピュ−リッツアー賞をとりながら自殺に追い込まれた戦場報道カメラマンの気持ちが、兵士に輪姦されてできた父親の分からぬ子供を育てる、レープでエイズに感染したウガンダ女性の気持ちが、風化していく原爆の歴史を横目に、母子感染で2歳の知能しかない60歳の娘の介護をする父親の気持ちが重なっていく。19世紀であろうと20世紀であろうと21世紀であろうと、戦争で人生を狂わせられていく人間の姿はまったく変っていない。ほんとにくだらない、戦争なんて。戦争をしたがる、男根にコントロールされた男たちも。。
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