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2006/06/22(木)
セーリング
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久しぶりにセーリングに出た。義父手作りの4人乗りの小型ヨットである。半年間行方不明だった日本人留学生の遺体があがったばかりのウイスコンシン州マディソンにある湖である。遺体が発見された2、3日前は警察がうろうろしていたらしいが、私が行ったときはもう静かになっていた。基本的にセーリングはそれほど好きではない。退屈なのである。それでも今回は、船が小さいぶん、45度に傾いた船体ととともに自分も身を傾け、風を受けて大きく膨らんだ帆の下から水平線をのぞき、自分の下5センチのところに水があり、顔を上げれば気持ちのいい風が吹き渡っている、という水と風の絶妙なバランスの世界を全身で感じられて、気持ちがよかった。といっても、限界効用を過ぎれば苦痛になるわけで、4時間ぐらいでちょうどよかった。(笑)娘がセーリングが好きというボーイフレンドを見つけてくれれば、このneko号も宝の持ち腐れにならなくてすむなあ。。ヨットは、父から息子、その娘へと伝えていきたいものだと思うからである。それにしても、わずか数時間の楽しみのためになんと大変なことか。ガレージへの出し入れ、トレーラーに載せての搬送と入水、マストをたて、帆を張る準備ーーそれを考えると。。。今回はっきり学んだこと。1 方向オンチで車の運転もままならない人間に、ヨットは絶対に操縦できない。風向きなどさっぱりわからぬのだから。 2 風って、吹いたりやんだりするんだね(笑)3 行き先も目的もなく、ただ風と水と戯れるだけにこれだけの労力を費やすなんて、やっぱ男のすることだ。風と水のコントロール(支配)が楽しいのだろう。女は退屈する。4 モーターもなく、ただ風まかせで水上をすべるって、絶対的に「美しい」 5 趣味の範囲を超えて、何の具体的な目的もないのに、ただ太平洋を渡るためだけにヨットに、それもたった一人で乗る人間なんてかなりの変人で、オカに上がれば何の役にも立たないのではないか。(笑)セーリングは数年に一度でいい。。(笑)
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