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2006/09/12(火)
インターナショナル
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1週間前に閉まっていて、入れなかった図書館にもう一度行った。今度はあいていた。静かで美しい立派な図書館だった。町の図書館とは似ても似つかない、知の宝庫といわんばかりの、美術館の雰囲気のある荘厳な図書館である。そこで、1909年あたりに社会主義者金子さんが出していたという新聞を見た。1909年から13年ごろまで、金子さんの奥さんがいやというほどいっぱい書いている。金子さんはちょこちょこ。。これって、奥さんの新聞かも。。(笑)労使問題、女性参政権問題、戦争。。。いろんな社会問題がとりあげられている。見だしをおっかけながら、ああ、こうやって、これまでいろんな多くの人が闘ってきてくれたから、今の私と社会があるのだな、とつくづく思った。100年近い新聞である。日本の幸徳秋水の写真や処刑されたことも出ていた。金子さんと秋水の手紙の交換も載っていた。誰が英語に訳したのだろうか。金子さんかなあ。。。新聞が出た時はもう金子さんは死んでたはずなのに。。インターナショナルという言葉を思い浮かべる。国境を越えて人間たちが連帯して、よりよい社会を、世界を作ろうとエネルギーが充満していた時代の空気が新聞から漂ってくる。今、インターナショナルという言葉に、どんな熱い思いが人々に共有されているだろうか。そういえば、インターナショナルなんて聞かなくなったような気もする。そのかわりよく聞くのが、経済一国独占・寡占化、「勝ち組」の代名詞みたいなグローバリズムという言葉である。ああ、100年前がうらやましい??(笑)
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