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2006/09/06(水)
人間っていいなあ
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サンフランシスコの新聞に掲載された私のエッセイを読んで、新聞社に連絡をくれた人がいた。なんと20年前、大学の家族寮の同じ棟に住んでいた女性である。私たちが2階、その人は昆虫学者のご主人といっしょに1階のはずれにいた。彼女がご主人といっしょにインドに旅立つ前の数カ月間のおつきあいにすぎなかった。でも、新聞社から名前をもらったときに、すぐに彼女のことを思いだした。彼女も、私の名前を見て、すぐに思いだしてくれたとか。よっぽど印象深かったのだろうか。20年である。そのあいだ1度だってコンタクトがあったわけではない。20年のあいだに、生まれたばかりだった娘は成人し、彼女は昆虫学者のご主人とアフリカで別れ、今は再婚してベイエリアにいるという。私は、バークレーからダコタ、イリノイと流れてきた。20年ーあの当時の自分と彼女のことを思いだすにー一度だけいっしょに映画に行ったような気がするのだーあっというまの時間だった。これからの20年もあっというまに違いない。ああ。。。時間をとめられるならば。。でも、人間っていいなあ。思いだす、というあったかさがいいなあ。。ベイエリアに行く新しい楽しみができた。。
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