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2006/09/09(土)
アメリカの中の第3世界
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ハリケーンカトリ−ナの復興を手伝いに、ニューオーリンズでボランティア活動をしている娘からはじめて写真が届いた。ハリケーンの被害はまだまだひどい。が、メディアがカバーしなくなっているから、ニューオーリンズのことなど、人々の記憶からおおかた消え去っているか、それとも復興は終わったと思っている人も多いことだろう。(実際のところ、私自身がそういうイメージをもっていた)娘が撮った写真で見る限り、被害の様子は第三世界と同じようなものだ。ごみの山の中でものを拾っていたフィリピンの子供たちの表情とか、インドで道端に座りこんでいる人々が過ごす時間の風景とか。。思うに、いつか娘といっしょにインドのタジ−マハ−ルに行きたいとずっと思っていた。それはまだかなえられていないが、娘には第三世界の現状を見せてやりたかったのだ。私がはたちの時に、インドへ1ケ月行ったことが、私の人生を変えたから。。だから、娘が小さいときから、インディアン居留地に連れていったりもした。世界は、日米欧だけで成り立っているのではないのである。むしろ、今のニューオーリンズのような生活が、世界の大半を占めているのである。世界の超大国アメリカの中に第三世界がある。インディアン居留地もそう、今のニューオーリンズもそう。。。娘は何を学んでいるだろう。力強くなって帰ってきてほしい。それにしても、どんなに技術文明が発達しようとも、やはり自然の力に勝るものはない。人間は自然に対する畏怖の心を失っているのではないか。。写真を見ながら、インドやフィリピン、タイといった国から帰ってきたときの気持ちを思いだした。人間、シンプルライフがいいのである。最新の科学技術に乗せられて、忙しい時間を過ごす必要などまったくない。乗せられれば乗せられるほど、空しくなるにすぎないからである。それよりも、毎日元気で仰ぐことのできる陽光に感謝したい。
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